米自動車販売台数が低下中・・・景気拡大終焉の合図か!?
2017/07/25
2017年に入ってなお絶好調な米国株式市場ですが、ここで不吉なデータをご紹介します。
アメリカの自動車販売台数が8年ぶりに前年割れしているのです。
自動車販売台数は景気の先行指標として使われていることもあり、これが低下すると景気後退の合図と見られることもあるそうです。
9年も続いたアメリカの景気拡大も、いよいよ終わりを迎えるというサインなのでしょうか?
過去5年間の米自動車販売台数
2013年~2017年の、1月~6月のアメリカの自動車販売台数を羅列してみます。
2017年はまだ半分しか経過していないため、公平を期するために2016年以前も1月~6月のデータを使用します。
- 2013年:7,829,141台
- 2014年:8,163,942台
- 2015年:8,521,260台
- 2016年:8,636,946台
- 2017年:8,452,453台
自動車販売台数は以下のサイトを参考にしました。
ご覧のとおり、2013年から16年までは綺麗な右肩上がりをしています。
しいて言えば、2015年→2016年は鈍化しているように見えます。2016年の米株式相場が前半は冴えなかったことと関係があるのでしょうか。
そして、2016年→2017年で初めて前年を下回ったのです。
これは何かの兆候でしょうか。
日米ともに不吉なデータが揃う・・・
アメリカでは自動車販売台数が8年ぶりに前年割れをしました。
そして、日本では東証REIT指数が今年に入って下落を続けており、これは2015年と同じ傾向で、2015年は8月からチャイナショック発生で株価の調整がありました。
果たして日米のこれらのデータは、今後の株式市場の未来を占うものなのでしょうか?
市場は、単一のデータから判断できるほど単純なものではなく、政治情勢・市況・企業利益・金利、などなど、様々な要素が複合して変化するものです。
自動車販売台数が下がった、東証REIT指数が下がった、だから株価も下がる、みたいに、単純に論じることはできないでしょう。
しかし予断は許さない状況
とはいえ、9年も続いた景気拡大、特にトランプラリーで急騰したアメリカ株式市場です。
そろそろ・・・という気もします。
50%も下落するリーマン級は99.999%有り得ないとして、10%~20%程度の調整はいつでも起きうるものと覚悟しています。
NYダウが現在21,500ドルなら、17,000ドルくらいまでなら下がりうると思っています。
いつ調整が来てもいいように、株価下落が始まっても慌てず騒がず、泰然とかまえたいものです。