東洋経済がまた円高記事を書いたが、頭から否定しちゃいけない
今日ネット上で、東洋経済の以下の記事を見かけました。
“「為替90円台、日経平均1万4000円」の現実味”というタイトルですが、どうもこう、東洋経済というのはちょっと円高に傾くと極端にそれを煽る記事を出す印象があります。
話半分程度に流し読みすればいいかもしれませんが、実は頭から否定できない実績もあるのです。
東洋経済は2015年12月の記事に、今の円高を言い当てている
旧ブログ時代である、2015/12/16に下の記事を書きました。
東洋経済とWEDGEのweb上の記事を紹介し、思う所を述べたものです。
当時はアメリカが利上げを決断した直後で、私は今後は徐々に円安に向かうと考えていました。
そんな中、東洋経済の「円高時代が来る」という記事を読み、「何言ってるんだ」と猛烈な批判をしたのでした。
以下、当時のブログの文章を引用します。
1ドル102円台なんて、飛躍もいいところです。東洋経済の記者さんは本気でこんなことを考えているのでしょうか?
しかも102円台とする根拠が、「過去3回の利上げ局面で1年で平均23.5円の円高になっているから」ときました。
140円からと120円からでは、同じ23.5円の円高でも意味合いが違うだろうし、なにより為替は国同士の通貨の綱引きだから日本の経済状況も鑑みるべきでしょう。
うむ、結構攻撃的な文章ですね。まだまだ若いな・・・($・・)/~~~
去年12月時点では、為替は1ドルあたり120円。この時期に、東洋経済は「1ドル102円台の時代がやってくる」と嘯いたのですね。
それからおよそ9か月経過した現在、1ドル101円前後です。
東洋経済お見事、大当たりです!
まさかここまで円高が一気に進むとは思いもしませんでした。
東洋経済が「1ドル102円台」をどれくらい本気で書き上げたのかは分かりませんが、見事に未来を言い当てたことになります。
この現実を見て、市場がどうなるか予測することは極めて難しいことを改めて認識しました。
冒頭に紹介した「為替90円台、日経平均1万4000円」も、現時点では信ぴょう性が殆ど無いと考えているのですが、もしかすると現実のものになる可能性も十分にあるでしょう。
どんな突拍子の無い意見で、「そりゃないだろう」という記事でも、最初から完全に否定するのではなく、もしかしたら実現するかもしれないと、シナリオの一つとして頭の片隅に入れておいた方が良いのかもしれませんね。
結局、最も重要なのが、市場がどのように動いた場合でも対応できる柔軟性なのですから。