年収200万円減の東芝社員に見る、給与所得依存の危険性
去年に引き続き、東芝が子会社ウェスチングハウスの減損問題で危機的状況に陥っています。
今年度中に債務超過が解消されない場合、東証二部降格という屈辱を味わうことになります。
東芝がこのような危機に陥ったのは、ウェスチングハウス買収を決断した当時の経営者によるところが大きいのでしょう。
上のチョンボのしわ寄せが現場に来るのは世の常のことで、2016年度の給与が前年に比べて200万円も減ったと嘆いている東芝社員のことを記事で知りました。
- 嘆く東芝従業員 1年で年収200万円減も… [.dot]
東芝のような名門企業でも、たった一年で200万円も年収が減ってしまうというこの現実を知り、やはり給与所得に完全に依存するのは危険だと再認識しました。
給料25%ダウンは厳しい!
Yahoo!ファイナンスの東芝の企業情報を見ると、東芝の従業員データは下記の通りとなっています。
- 平均年齢 43.4歳、平均年収 827万円
上述の記事に出てきた年収ダウンを嘆く東芝社員は40代の女性ということで、おそらく年収800万円ほどもらっていたはずです。
とすると、前年度に比べて200万円下がったということだから、今年度は年収600万円、前年比25%のダウンになります。
給料25%ダウンは辛いですね。
おそらくは年収800万をベースに人生設計を立てているでしょうから、8000万ほどの住宅をローンを組んで購入しているかもしれませんし、子供は小学校から市立に通わせているかもしれませんし、車は4台保有しているかもしれません。
そうなると、年収25%減では今の生活レベルを維持することが難しくなり、「生活できなくて困っている」という悲鳴も切実なものに思えます。
今年からいきなり給料が25%も減ったら、誰だってそりゃつれぇでしょう。
10年前は東芝の惨状をだれも予測できなかったはず
日本人ならだれもが知る名門企業・東芝が債務超過に陥り東証二部に転落、ヘタすれば上場廃止にまで追い込まれつつあるなんて、一体誰が予測できたでしょう?
おそらく10年前は誰も想像できなかったはずです。
東芝に入社した社員も、「自分は東芝に入ったのだから一生安泰、人生設計は盤石」と思ったのではないでしょうか。
私が仮に2004年に新卒で東芝に入社したのなら、間違いなくそう思います。
押しも押されもせぬ大企業・東芝ですら、トップが経営判断を誤ると一気に奈落の底に転落してしまうことを私たちは教えられました。
給与収入以外の収入源も確保すべき!
今回の東芝の例から、例え大企業に勤めていても、自分の収入が完全に給与収入に依存するのはあまり良いことでは無いと思いませんか?
私はそう思います。
誰もが本業以外の収入源も極力確保するべきだと考えます。
その最有力となるのが、本ブログのテーマともなる投資でしょう。
投資の力によって、給与収入一本足から徐々に二本足にシフトし、将来的には重心を投資へ傾けていくことが理想です。
給与収入が安定している今だからこそ、有事の際に「生活できなくて困っている」と嘆くことがないよう、給与以外の収入源確保に勤しまなければなりません。