XOMをポートフォリオに加えようか、どうしよう?
今、米国株の運用で迷っていることがあります。
それはずばり、XOM(エクソン・モービル)をポートフォリオに加えるかべきか、です。
現時点で、私はエネルギーセクターに属する銘柄を保有していません。
XOMはエネルギーセクターを代表する銘柄です。
言い換えると「エネルギーセクターをポートフォリオに加えるか否か」になります。
現状のセクター別マイポートフォリオ
米国株は11種類のセクターに大別されます。
- 金融
- 情報技術
- ヘルスケア
- 一般消費財
- 生活必需品
- 資本財
- エネルギー
- 電気通信
- 素材
- 公共事業
- 不動産
前は10セクターでしたが、2016年に不動産が11番目のセクターとして加えられました。
私の保有米国株11銘柄をセクターに割り当てると、以下のようになります。
- 2. 情報技術 :AAPL、IBM
- 3. ヘルスケア:PFE、JNJ
- 4. 一般消費財:DIS、MCD
- 5. 生活必需品:PG、KO、GPS
- 6. 資本財 :BA、MMM
このうちの「3.ヘルスケア」と「5.生活必需品」はディフェンシブセクターと認識されており、不況時に強い銘柄群で構成されています。どんなに景気が悪くても、人は飲食しますし服も着ます。カネ周りが悪くなっても医療費は中々削減できないでしょう。そのためこの2セクターは不景気でも一定の利益を上げることが出来、株価下落も限定的というわけです。
「2.情報技術」「4.一般消費財」「6.資本財」はどちらかといえば今のように景気が良い時に業績が伸びる傾向があります。「4.一般消費財」はちょっと分かりづらいですが、外食(MCDなど)・娯楽(DISなど)のように生活に必ず必要なわけではないけど、カネ周りが良ければ消費者からの需要が高くなる事業を行う銘柄を集めたセクターです。
今の私のポートフォリオは、銘柄数では、
- 不況に強い株:好景気に強い株 = 5:6
と、好景気に強い株の方が1銘柄多いです。
エネルギーセクターも不況に強い!
名著「株式投資の未来」のジェレミー・シーゲル氏の提唱する配当再投資戦略の一つに、セクター別戦略というものがあります。
曰く、過去において以下の3セクターが卓越したリターンを上げ続けているとしています。
- 3. ヘルスケア
- 5. 生活必需品
- 7. エネルギー
これらが利回りが高く、かつ不況にも強いとされています。
石油価格上昇は一般的に不景気を招くが、「7. エネルギー」に属する銘柄はこれにより利益が上がるため、市場との逆相関が期待できるとのこと。
つまりは「3.ヘルスケア」と「5.生活必需品」同様、不況時もある程度の強さが期待できるということなのですね。
これは目から鱗でした。「株式投資の未来」を読むまで、そのようなことを考えたことも無かったです。
このエネルギーセクターの銘柄を一つ購入することにより、不況に強い銘柄が一つ加わり、よりバランスのとれたポートフォリオが完成するのではと思い始めています。
もし買うのなら、エネルギーセクターを代表するXOMが一番確実だと決めています。
XOM、買う?買わない?
XOMの10年間の利益や株価チャートを見てみると、一貫性が無くデコボコしています。
以前ならこのような銘柄には魅力を感じず、購入候補にすら上げなかったのですが、「株式投資の未来」を読んでから、セクター別の投資も大事であると考えを改めました。
ただ、XOMのPERは44.38倍と極めて大きく、買うのに迷ってしまいます。
XOMを買うか、買わないか、それは市場の流れの中で決めたいと思います。
私の投資家レベルを上げてくれた「株式投資の未来」に感謝です♪