タカタ株を敢えて今購入した4つの理由
2017/09/30
ここ数日監視していた、面白い銘柄があります。
タイトルの通り、タカタ(7312)です。
タカタに関しては、以前本ブログで取り上げたことがありまして、派手に株価下落して前途多難であることから、もしも空売りをやるのならばタカタだ、といった内容の記事です。
当時は空売り未体験だったのでこんな記事を書いたのですが、今やスイングトレードで頻繁に空売りをやっているのだから、わからないものです。
タカタといえば真っ先に出てくるのがエアバッグの不具合問題です。
どのような形で決着となるか、着地点が全く読めません。
また、タカタはエアバッグだけでなく、チャイルドシートも販売しており、こちらの評価はかなり高い模様です。
そんなタカタの株を、今日成行で1000株購入しました。
なぜこのタイミングでタカタなんて買ったのか、一応自分なりに根拠を持っているつもりです。
今日はタカタ株を購入した理由に関して述べたいと思います。
(2017年6月26日更新)
平均取得株価407.9円で購入!
今日の朝、成行注文でタカタ株を1000株購入しました。(昨日の夜に注文済みでした)
そうしたら、407円で400株、408円で500株、409円で100株と価格がバラけてしまい、平均取得価格407.9円での購入となりました。
今日も値動きはパッとせず、397円で終えました。
さっそく1万円強の含み損を抱えてしまいました。
タカタ株を購入した理由は4つ
エアバッグのリコール問題で揺れるこのタカタ株、今いじるのは危険とされています。
しかし、この銘柄についてある程度調べたところ、今は不当なまでに下げ過ぎていると(勝手に)判断しました。
であれば、いずれは然るべき株価に戻るであろうから、購入するのに良い機会だと捉え、買いに至りました。
その理由は4つあります。
- 異常に低いPBR
- 信用売残 > 信用買残高
- ストップ安となった原因が弱い
- 健全な財務状況
一つずつ見ていきます。
1. 異常に低いPBR
タカタのPBRは何とたったの0.23倍です。
異常安です。
PBRとは純資産倍率、1株あたりの資産に対しての株価は何倍であるかを示している指標なのですが、これが1以下ですと、株価は企業価値以下だということになります。
そのPBRがタカタは驚きの0.23倍。
つまり今の株価は、タカタの企業価値の1/4程度でしかないことになります。
これは異常でしょう。いくらエアバッグのリコール問題で膨大な補償が必要だとしても、行き過ぎだと思います。
2. 信用売残 > 信用買残高
未決済の信用売り(空売り)が、未決済の信用買いを上回っています。
空売りは仕掛けた時点で必ず買い方の味方となります。(逆に信用買いは売り方の味方)
信用売りが信用買いより多いということは、将来は買い方が優勢になる可能性が高いということです。
3. ストップ安となった原因が弱い
3/30にタカタがストップ安となったことは記憶に新しいかと思います。
ストップ安になった材料は何かと探してみると、モーニングスターの以下の記事を発見しました。
米ブルームバーグは30日、エアバッグ問題により世界中で進むリコール(回収・無償修理)費用が最大240億ドル(約2兆7000億円)に膨らむ可能性があると報じた。
2.7兆円のリコール費用云々はタカタが公表したわけではなく、ブルームバーグが勝手に推測しているだけです。
具体的な根拠がありません。
このような推測記事だけでストップ安になるのは、明らかに行き過ぎだと思います。
4. 健全な財務状況
2015年12月のものですが、財務諸表を確認したところ、利益は順調に伸びており、また流動資産が流動負債を上回っており、財務状況は健全そのものでした。
将来はともかく、今すぐどうこうなるようには見えませんでした。
急な倒産はまず無いだろうと判断しました。
これからどうするか?
タカタ株購入理由、いかがでしたでしょうか?
個人的には今のタカタの株価は明らかに下がり過ぎだと思います。
近い将来、適正価格まで戻される可能性大と見ています。
が、まだまだ下がるかもしれません。
これからですが、もしも更に株価下落したら、ナンピン買いをします!
具体的には株価385円の指値で張ることとします。
また、もしかしたら今後本当にヤバイ材料が出るかもしれません。
そうしたら逃げます。戦略的撤退です。
10万円前後、あるいはそれ以上の損を出してしまうでしょうが、これは仕方がない。
しかし勝率は60~70%はありそうな、そんな気がしています。
2016年4月5日追記
タカタ株は今日も下がり、370円で引けました。
予告通り、387円で1000株購入、ナンピンしました。
(385円以下の逆指値の成行だったので、387円になってしまいました。)
正直、かなり不安を感じています・・・・・・。
2016年4月17日追記
4/15に2000株、成行で売却しました。
403円で約定していました。微妙に黒字でしたが、正直投資失敗だったと思います。残念(涙)
2016年10月8日追記
タカタが米連邦破産法の適用を可能性の一つとして検討しているとのことです。
このニュースを受け、3連休明けの10/11のタカタ株は大きく動く可能性があります・・・。
2017年6月26日追記
この日、タカタは民事再生法を申請、7月27日に上場廃止が決定となりました。
持っていたのはもはや1年以上前ですが、例え一時的に大幅上昇したとしても、この株を2週間足らずで手放したのは正しい判断でした。
この記事を見ての事なのか、とっくにタカタとは関係がないのですが、某テレビ局からタカタ株に関して取材がありました。