安倍マリオが語った「ソフトパワー」の重要性
リオ五輪もいよいよ閉幕、閉会式になんと安倍首相が任天堂の人気キャラクター”マリオ”に扮して登場して、大きな話題となりました。
安倍首相はマリオに扮した理由を、以下のように語っています。
日本のキャラクターの力を借り、日本のソフトパワーを示したかった
ソフトパワー。これからの国際社会で物凄い重要なファクターになると思っています。
ソフトパワーとは?
まず、経済力や軍事力といった、その国が持つ直接的な能力のことを、ハードパワーと呼びます。
これに対しソフトパワーとは、ハードパワーである経済力や軍事力を使わずとも、その国が持つ魅力にて他国を引き付ける能力のことを言います。
本人は何もせずとも人を引き付けるカリスマ性みたいな感じでしょうか。
この言葉は、ハーバード大学教授のジョセフ・ナイ氏が使い始め、広まったと言われています。
アメリカを上回るソフトパワーを持つ国は無い
さて、国の求心力といえるこのソフトパワー、一体どの国が優れているのでしょう?
やはり一番手は何と言ってもアメリカだと思います。
アメリカ・中国の二大大国のG2時代が一部で喧伝されているようですが、中国は確かに素晴らしい経済成長を見せており、よもやするとアメリカを抜いてしまうかもしれません。
軍事力だって侮れません。
ですが、ソフトパワーは到底アメリカに適わないでしょう。
中国エリートの子息は、アメリカに留学して学問を学んでいると聞きます。
アメリカにはそれだけ魅力があるから、留学するのでしょう。これも立派なソフトパワーです。
逆に、アメリカンエリートの子息が中国に留学しようとするでしょうか?
ちょっと想像できません。
ちょうど高校野球が終わった時期ですが、野球だってアメリカから日本に渡ってきたスポーツですし、今は一流プロ野球選手はアメリカのメジャーに参加する時代です。
まぁ氷山の一角ですが、このようにアメリカの文化は各国から支持され、アメリカに人を集めています。
アメリカが強力なソフトパワーを持っている証拠だと思います。
ソフトパワーを制するものが世界を制す?
大統領選のヒラリー候補は、経済力、軍事力といったハードパワーにソフトパワーを加えた「スマートパワー」の重要性を主張しているようです。
今回の安倍首相のソフトパワー発言といい、日米の要人がソフトパワーに目を向け始めました。
ソフトパワーを制する者が世界を制す、とはちょっと大げさかもしれませんが、各国の為政者は「ソフトパワー」により注力すると考えられます。
日本もこのソフトパワーを有効活用して、世界にどんどんアピールしていってほしいです!