浸透しつつあるソーダ税・・・それでもコカコーラ(KO)は大丈夫!
2017/05/01
「ソーダ税」なるものをご存じでしょうか?
コカ・コーラに代表される炭酸飲料水に、一定の税金が課せられる地域があります。
アメリカでは2015年に、カリフォルニア州・バークリー市が最初にソーダ税の導入を始めました。
今現在導入されているのはこのバークリー市のみですが、来年の1月からペンシルベニア州・フィラデルフィア市もソーダ税が導入されることに決まりました。
他にもソーダ税を取り入れるか否か、住民投票を実施する予定の市が複数あるようです。
このソーダ税の存在を知り、今投資しているコカコーラ(KO)は大丈夫なのだろうかと、ちょっと考えてしまいました。
結論から言うと、コカコーラは大丈夫だと思っています。
ソーダ税導入は肥満防止のため?
そもそも何のためにソーダ税が存在するのか?
それは、ずばり健康促進策です。
アメリカでは肥満している人がとても多く、国民の2/3が肥満であると言われています。
肥満の原因としてやり玉に挙げられているのが、コーラやソーダといった炭酸飲料です。
炭酸飲料に税を課すことで、炭酸飲料の消費は減り、炭酸飲料に起因する肥満や糖尿病の抑止になるのでは、と考えたのですね。
バークリー市以前でも、他の自治体もソーダ税を導入しようと試みましたが、飲料業界の抵抗に遭い(コカコーラやペプシと予想)、40回以上も否決されてしまいました。
バークリー市は唯一ソーダ税導入が可決した自治体になります。
ソーダ税の効果は?
かなり効果があったようです!
バークリー市の炭酸飲料の消費がソーダ税導入前と比べ、21%減少しました。
他方、ミネラルウォーター等の飲料水の消費は、63%も増加したとのことです。
これを見て、他の自治体も追従する可能性は大いにあります。
やはり飲食業界は抵抗するでしょうが、健康促進のため実施に踏み切る自治体が増える・・・かもしれません。
コカコーラは大丈夫?
私は現在、コカコーラ株を保有しています。
これまでの実績から、コカコーラは高確率で株価が上昇すると期待をしています。
米国株の中でも指折りの増配銘柄なこともあり、長期保有にもってこいの銘柄と言えます。
ところがこのコカコーラ、実は2012年をピークに利益が減少しているのです。
ソーダ税が各自治体で次々に導入された場合、コカ・コーラが主力であるコカコーラ社の利益減少に拍車がかかるのではなかろうか?
さて、ここから私の所感です。
ソーダ税が導入されようと、ほとんど心配していません。
何故ならコカコーラは、1950年の上場から、幾多の困難を経て今日まで生き残ってきた企業だからです。
ソーダ税が導入されても、それを上回るビジネスを生み出し、利益に変えていくことでしょう。
斜陽と呼ばれるタバコ業界のフィリップモリスが、加熱式タバコのアイコスで活路を見出したように、コカコーラも何らかの手段を持って対策するはずです。
アメリカでは肥満防止のためのソーダ税ってのがあるんだな、といった程度しか考えていません。
これからも、良いタイミングがあればコカコーラ株を買い足していきます!