ゆ~ていの気まぐれ投資ブログ

気の向くまま投資をテーマに綴るブログ。(旧ブログ名:81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える)

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ジム・ロジャーズ、30年前も弱気予想をしていた

   

著名投資家のジム・ロジャース氏はどうも尖った予想をするクセがあるようです。

2018年2月、ロジャース氏はインタビューで以下の様にコメントしました。

  • 再び弱気相場に入る時は、人生最悪のものとなろう。債務はあらゆる場所に存在し、今やさらに大きく増えている

これから弱気相場入りするとは明言しませんでしたが、もしもそうなったら人生最悪だと予言しています。

1994年に刊行した「ピーター・リンチの株の法則」によると、ロジャース氏は今からおよそ30年前、株式市場が強気に覆われていた1987年にも一人弱気予想をしています。

1987年、ただひとり弱気だったロジャース氏

著名投資家の集まる年始のバロンズ座談会にピーター・リンチ氏は常連として参加していました。

1987年の株式相場の見通しは最も楽観に包まれていたと、リンチ氏は述懐しています。

そんな総楽観モードの中、ただ警鐘を鳴らしていた人物がいました。

それが、ジム・ロジャース氏でした。

上記が1986年のS&P500株価チャートです。大分ボラティリティのあった年だったのですね。

この結果を受けてバロンズ座談会のメンバーはロジャース氏を除いては明るい見通しを持っていました。

さて、勘の良い方は1987年に何が起こったかもうご存じのことでしょう。

1987年は一日にして20%も株価が下落したブラックマンデーが起きた年です。

1987年の初めは240ポイントほどだったS&P500指数も、夏には300ポイントを超えるほど上がりましたが、10月に株価は大暴落してしまいました。

1987年、ジム・ロジャース氏の予言は当たったことになります。

1988年は総悲観だが・・・

1988年のバロンズ座談会は前年とは打って変わって総悲観モード。

「1982年~87年まで続いたハネムーンは終わった」

「1930年代前半のような世界的な恐慌」

相場のエキスパートたちが弱気な見通しを次々とたてます。

1987年に弱気な見通しを立てたジム・ロジャース氏も、

世界中の金融関係者と投資家が殆ど吹き飛ばされる

とまで発言しました。

こんな総悲観吹き荒れる中、1988年の相場がどうなったかというと・・・

ブラックマンデー前の株価には到達していませんが、エキスパートの弱気な見通しはどこ吹く風、順調な右上がり相場でした。

1988年はたまたま無事だっただけで、89年以降はヤバイことになってしまったのでしょうか?

一気に時計の針を進めて、1999年まで株価チャートを広げてみましょう。

何という力強い曲線でしょうか。1988年の総悲観は一体何だったのかというレベルです。

1987年のブラックマンデーに驚いて株式投資をやめたのなら、恐ろしいほどの機会損失だということが一目瞭然です。

まあ、次の10年はITバブル崩壊やらリーマンショックやらで投資家にとって厳しい冬の時代ではあるのですが・・・。

著名人の予想は当たらない!当たってもたまたま!

楽観的だった1987年に危機を見抜いたロジャース氏は確かに見事ではありましたが、翌1988年に「殆どの投資家は吹き飛ばされる」の予想は大外れでした。

このことから、私は以下の様に結論付けたいと思います。

  • 著名人の予想など真剣に考えるようなものではない

現代に話を戻して、「次の弱気相場は最大のものになる」とロジャース氏は言っていますが、さてこの弱気相場は何年後にやってくるというのでしょうか。そもそも大体の物事は最高と最低の真ん中に収まるもので、ほぼ最低のリーマンショックより酷い状況は現実的に中々考えられないと思います。

大胆予想を披露するクセのあるロジャース氏ですが、話半分程度に聞き流すくらいがちょうどよいと私は思います。

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