私たちはリスクに満ちた世界を生きている
アメリカ政府が北朝鮮に対して武力行使の可能性を示唆し、カール・ビンソンなる原子力空母を朝鮮半島に向かわせているとのことです。
いよいよ火力による争いが勃発してしまうのかと強く懸念しています。
戦禍に巻き込まれるリスクをとても恐れています。
この世界は、リスクに満ち溢れていることを思い出させてくれます。
この世は危険だらけ
「生きる」ということは当たり前のように思えますが、実に大変なことです。
いつ病気になるか分かりませんし、いつ事故に巻き込まれるか知れません。
昨日まではピンピンしていたのが、くも膜下出血で倒れてそのまま帰らぬ人に・・・という話も聞きます。
通勤の電車に乗っている最中、運悪く事故に巻き込まれて打ち所が悪くて死亡・・・などという冗談みたいな話も現実になりうることです。
もちろん冒頭の戦争に巻き込まれる可能性だって完全に排除することはできないでしょう。
自分に落ち度は無くても、命を落とす可能性は宝くじで10億円当たるより高い確率で起こり得るのです。
私たちはいつ命を落としてもおかしくない、リスクに満ちた世界に生きているといっても過言ではないでしょう。
命のリスクに比べれば、投資リスクなど何でもない
さて、リスクといえば投資です。
厳密には命のリスク(=危険性)と投資のリスク(=変動幅)は、意味合いが違います。
「投資においてリスクとは何か」は、簡単なような問いであって実は哲学的な質問なのです。
投資哲学を説く「投資で一番大切な20の教え」という書籍ではリスクについて何と3章も割いて説明しています。
それほど、投資におけるリスクは奥深い概念なのですね。
でも、投資のリスクとは、とどのつまりは「カネを無くす危険性」ともいえます。
カネのリスクなんて、命のリスクに比べるとどうってことない気がしませんか?
生きているから楽しい、投資するからカネ持ちになれる
リスクの先には必ずリターンがあります。
私たちは確かに(例え低い確率でも)命の危険に満ちた世界に生きていますが、生きているおかげで「生」を堪能することができるのです。
いつ死ぬか分からないリスクがあるからこそ、人生という喜びのリターンを与えられているのではないでしょうか。
翻り、投資もそうです。
カネを失うリスクをとるからこそ、より多くのカネがもらえるリターンを得る資格があるのです。
リスクを完全排除するのではなく、リスクをある程度は受け入れて、投資も人生も楽しみたいものです。