【書籍紹介】『金持ち父さん 貧乏父さん』労働者目線から投資家目線へシフトチェンジ
2017/02/27
今日は書籍紹介の日にしたいと思います。
この本のタイトルは、おそらく一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「金持ち父さん 貧乏父さん」
元々この本は2000年に発売されまして、世界中で大ヒットしベストセラーとなりました。
私が手に取ったのは2000年当時に刊行されたものではなく、2013年に発売された改訂版です。
オリジナルは未読なので比較はできませんが、読みやすい文体でストレスなくスラスラ読むことができました。
このような超有名本を今更レビューするのはやや気が引けますが、まだこの本をご覧になっていない方もいらっしゃるかと思います。
そういった方々にとって少しでも参考になれば幸いです。
書籍情報
書名:改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
著者:ロバート キヨサキ (著), 白根 美保子 (翻訳)
出版社:筑摩書房
発売日:2013/11/8
ページ数:272
その他の金持ち父さんシリーズの紹介
金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
金持ち父さんの投資ガイド[入門編]
金持ち父さんの投資ガイド[上級編]
金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法
どんな内容か?
著者のロバート・キヨサキは二人の父がいました。
一人は実の父である「貧乏父さん」、もう一人の父は親友のマイクの父親である「金持ち父さん」。
二人の考え方はまるで違います。
片方の父は、「一生懸命勉強して、いい会社に入って、お金を貯めろ」といいます。
もう片方の父は、「一生懸命勉強して、いい会社を買って、お金を働かせろ」といいます。
葛藤の末、ロバートはお金に関してはもう片方の父、金持ち父さんのアドバイスに従うことを決意します。
本書は、その金持ち父さんのアドバイスの紹介が主な内容となっています。
アドバイスは「6つの教え」に大きく分割して、ひとつひとつエピソードを交えながら紹介しています。
その次は「実践の書」で具体的にはどのように思考、または行動すれば良いかを解説しています。
労働者目線しか持たなかった人にとっては、目から鱗の内容となっているはずです。
この本のココがよかった
まず、本書はマネー本にカテゴライズされると思いますが、硬い感じは無く読みやすく、やさしい雰囲気に包まれた文章となっています。
これは翻訳の白根氏の力量が一役買っているのかもしれません。
そして、金持ちの考えかたといいますか、目線をわずかながら体感できたことでしょうか。
私も労働者の一人だから労働者の視点しか持たないのですが、富を得ようとする人は目線も思考もまるで異なることを教えてくれました。
上記内容紹介の貧乏父さんの言い分が、大半の人にとっての常識になっていると思うのです。
しかしそれだけでは一生お金に苦労することになりかねません。
金持ち父さんの言う「お金を働かせること」も新しい常識として身に着けておくに越したことはない。
本書を読んで、その思いを強く持ちました。
どんな人におすすめ?
社会人2,3年目くらいの方。
ずいぶんピンポイントだなぁと感じられるかもしれませんが、社会人として働いてある程度経験を積んだ方が一番適していると勝手に思っています。
社会に出て間もないと、右も左も分からず仕事(もしくは研修)で精一杯な状態になっているかと思いますが、しばらくするとある程度周りを見る余裕が生まれてきます。
そうした時に、本書を手に取って読んでみると、全く新しい目線の存在を知る事ができると思うのです。
これからの長い人生のライフプランを考える際の参考になるはずです。
(私もそれくらいの時期にこの本に出会いたかった・・・)
これも勝手な感想ですが、学生にはおすすめできません。
なんか、労働者を見下したり、勉強をしなくても大丈夫と勘違いしたりで、曲解して変な固定観念を持ってしまいそうです。
基本的に社会人向けの本だと思います。
まとめ・感想
本書を含む「金持ち父さんシリーズ」の影響力はネットの世界でも絶大です。
以下の単語が出現したら、十中八九金持ち父さんシリーズの影響を受けていると考えてよいでしょう。
- 経済的自由
- 不労所得
- ラットレース
- ネットワークビジネス
- 良き師
特に下二つは詐欺のにおいがするので、要注意です・・・。
「経済的自由」は本当に甘美な表現ですよね。私にとっても夢の一つです。
しかし、これを得るにはたくさんの努力が必要になります。
絶えず勉強を続け、世の中の動きに歩調を合わせ、新しいものをどんどん取り入れなければなりません。
本書はその足がかり、ファーストステップにうってつけです。
「さあ、こんなところでぐずぐずしないで、いますぐ行動に移ろう!」