たわらノーロード新興国株式登場!信託報酬が低くても・・・
2016/10/22
インデックスファンドを中心に資産運用している投資家達から、主に信託報酬が安いことで好評を博している、DIAMアセットマネジメントの「たわらノーロード」シリーズに、新たに「新興国株式」が追加されます。
ファンド名は「たわらノーロード 新興国株式」です。
信託報酬が他社と比べてお安いこのたわらシリーズ、果たして新興国株式ではどうなのでしょう?
そして、信託報酬云々の前に、投資をするにあたり今一度確認した方が良いことを、僭越ながら本記事で申し上げたいと思います。
たわら新興国株式の信託報酬はお安い
過去の記事で、ニッセイシリーズとたわらシリーズを比較しましたとおり、ライバルのニッセイと比べても、たわらの信託報酬は全体的にお値打ちとなっています。
じゃあ、「たわらノーロード 新興国株式」はどうなのかというと、信託報酬は
0.5346%(税抜0.495%)です。
この数字だけではお値打ちか分かりませんね。
「たわらノーロード 新興国株式」は他の新興国株ファンドと同様、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークしているので、他社でこれを指標としているファンドの信託報酬と比べるのが一番良いでしょう。
- eMAXIS 新興国株式インデックス : 0.648%(税抜0.6%)
- SMT新興国株式インデックスオープン : 0.648%(税抜0.6%)
- 野村インデックスファンド・新興国株式 : 0.648%(税抜0.6%)
- インデックスF海外新興国株式 : 0.594%(税抜0.55%)
並み居るライバルと比較しても、たわら新興国株の0.5346%が優秀であることが分かります。
新興国株のインデックスに投資したいのであれば、「たわらノーロード 新興国株式」が第一候補になるのは間違いないでしょう。
信託報酬が低いから買うのではなく、必要だから買うべき
・・・しかし。
確かにたわらは安い。
だけど、それは他社の同じベンチマークを指標とするファンドと比較した話です。
例えば、先進国株インデックスである「MSCIコクサイ・インデックス」を指標とするファンドでは、同じたわらシリーズの「たわらノーロード 先進国株式」は信託報酬がわずか0.243%です。
たわら新興国株は他社比較で確かにローコストといえるものの、新興国株というアセットクラスは他と比べてコストが割高であると言えるのではないでしょうか。
投資をするにあたり、果たして割高なコストを支払ってまでして、新興国株にお金を注ぎ込むメリットがあるのか・・・。
極論をいえば、「たわらノーロード 新興国株式」という商品ではなくて、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」という指標への投資と言えるはずです。
私の場合、新興国株は不要と考え、
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは気に入らないことから
「たわらノーロード 新興国株式」の購入予定はありません。
投資歴の浅い私が言うのはおこがましいのは百も承知ですが、たわらの新興国株式が出て信託報酬が安いから投資をするのではなく、新興国株自体に投資価値があるのかを中心に検討すべきではないかと思う次第です。