テクニカル的に日経平均株価はどこが底となりうるのか?
一大事です。
ついに日経平均株価は15,000円を割れ、為替も対ドル110円近くまで上昇してしまいました。
今日のお昼に、安倍首相と日銀黒田総裁が面会したそうです。
定期面会とのことですが、今の状況に二人とも相当に焦っているのではないでしょうか?
安倍首相は夏の選挙のため、黒田総裁は物価上昇2%達成のため、今がまさに正念場といえるでしょう。
今日は底なしに見える日経平均の下落について、どこが底かテクニカル分析をもとに考えてみたいと思います。
考えてみたい、といっても、これは私自身が考えたことではなく、とある著名人の意見の受け売りです。
私もこの意見を見てなるほどと大いに納得したので、本ブログで紹介する次第です。
アベノミクス相場の日経平均株価 月足チャート
まず、2012年11月14日、野田佳彦首相(当時)が衆院解散を表明しました。
この時の株価が8,665円。ここがスタート地点です。
チャートを見れば一目瞭然、アベノミクス相場の上昇はすさまじく、殆どが陽線(赤)、つまり一か月単位での株価上昇が続きました。
天井をつけたのが、2015年6月24日の20,952円。21,000円を伺おうとしたものの、この壁は非常に分厚く結局破ることなく跳ね返されたわけですね。
チャート的にも、2015年6~8月がまさに大天井だったのが分かります。
ここで買ってしまった投資家は、今痛い思いをしていることでしょう。
私も2015年8月中旬の大天井時に毎月分配型投信を150万ほど買ってしまい、相当の痛手を負っています。
半値戻し
さて、テクニカル分析には、「半値戻し」という言葉があります。
底から天井まで上昇したとして、その後に上昇分の半分まで下落した状態のことを指します。
今回のアベノミクス相場で計算してみます。
20,952円(天井) – 8,665円(底) = 12,287円(アベノミクス上昇分)
20,952円(天井) – 12,287円(アベノミクス上昇分) ÷ 2 = 14,809円(半値戻し)(小数点以下四捨五入)
14,809円で半値戻しというわけですね。
この半値戻しの額が一応の底である、というわけです。
今の状況と照らし合わせて
今日の日経平均の終値は14,952.61円。
たしかに、なんとなく14,809円を意識しているといえるかもしれません。
2月12日23時現在の日経先物は15,170円とプラスになっています。
ただ、「半値戻しは全値戻し」とも言うらしいです。
これは賛否両論あって、ウソだとする意見もあります。
何かと無意味だという意見もあるテクニカル分析ですが、江戸時代から伝わるといわれるだけあって意外と説得力があり、奥深く、また面白いです。
企業価値をみるファンダメンタル分析も大事ですが、チャートから過去を読み、未来を予測するテクニカル分析も同じくらい大事な分析法であることは間違いないと考える今日この頃です。