もしも空売りするならタカタ株
2016/03/09
もしもテクニカル分析に基づいたトレードを行うのならば、信用取引は避けては通れません。
こちらの記事の最後に、
現時点では、株は現物取引だけで十分と考えます。信用取引はもう少し知識を得て、かつ必要と感じた時に検討することとします。
なんて書いたんですけど、テクニカル分析の売買で必要になってきちゃいました。
今後は信用取引に関する知識も取り入れていきます。
また、短期売買用の新たな証券会社の口座を新規開設しようかなとも考えています。
さて、 信用取引における空売りは、テクニカルのみならずファンダメンタル、つまり企業価値に基づいたトレードにも使えると思います。
もっと言えば、この企業、今後怪しいぞと感じる銘柄が対象になります。
今日は、もしも今空売りするならばこの銘柄だ!といったお話をしたいと思います。
その銘柄とは、題名の通りタカタ(7312)です。
タカタの3か月間の株価チャート
ご覧のとおり、11月上旬に急落しています。
ホンダが新車にはタカタ製エアバッグを使用しない、といったニュースが発表されて以降、株価が40%ほど下落しました。
タカタはエアバッグのシェアが世界2位、20%を占めているそうで、世界中で同社のエアバッグが使用されています。
しかしながら、今後はそのタカタ製エアバッグの仕様が変わることになります。
変わるのは、エアバッグを膨らませる火薬で、タカタ製エアバッグでは「硝酸アンモニウム」を使用しているのですが、これを「硝酸グアニジン」に変更となります。
これは、米運輸省道路交通安全局との同意指令によるもので、アメリカでは「硝酸アンモニウム」が誤動作の原因ではないかと考えているようです。
「硝酸アンモニウム」を使用しているのは、大手エアバッグメーカーの中ではタカタのみで、他のメーカーは「硝酸グアニジン」が使用されているとのことです。
国内自動車メーカーがタカタ製エアバッグの使用を再検討している上に、材料の変更も余儀なくされることになります。
そうなると、減収はもちろんのこと、材料変更に伴うコスト高も懸念材料となり、まさに泣きっ面に蜂状態です。
短期間で立て直すのは至難と思われます。
故に。
今後、タカタ株の下降トレンドはしばらく続くのではないかと予想します。
もしバリバリに信用取引をやっていたら、今頃タカタ株を空売りしているんじゃないかな、と考えてしまいます。
2016年3月9日追記
ある程度スイングトレードで空売りをやっているのですが、空売りは基本的に短期決戦の方がよさそうです。
株価上昇は青天井なので、逆に振れた場合の損害が大きすぎます。
なので、たとえ怪しい企業でも長期視点で空売りポジションを持つのはおすすめしません。