VYM(バンガード・米国高配当株式ETF) もっと評価されるべき海外ETF
2017/02/24
以前の記事で、海外ETFのひとつであるVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)をご紹介しました。
VYMは、NISA投資対象の最有力と考えています。
ここで改めて、VYMについての詳細記事を今日のテーマとしたいと思います。
(2017年2月24日 更新)
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)とは
バンガードというアメリカの有名な投資信託運営会社が販売しているETFの一つで、「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」の連動を目指して運営されています。
「FTSE ~インデックス」は、バンガード社とFTSE社が考案した指数で、大型株を中心に高配当の銘柄で構成され、高い利回りが期待できます。
基礎情報
- 構成株式銘柄数 : 419
- ETF純資産総額 : 155.59億米ドル(2016年9月30日時点)
- 経費率 :
0.10%→0.09%→0.08%(2017年2月23日付で変更) - 分配 : 四半期毎
- 設定日 : 2006/11/10
- 利回り : 3.60%(2017年2月24日時点)
特筆すべきは潤沢な資産額。日本円に換算すると、約1.7兆円!!さすがはアメリカ、スケールがちがいます。
そして経費率はなんと0.08%。低信託報酬で人気を集めている、「ニッセイ外国株式インデックス」が0.216%であることを考慮すると、0.08という数字がいかに凄いかが分かろうというものです。
利回りは、バンガードが出しているETFの中ではトップクラス。売却益も狙えて、かつそれなりの配当金がもらえるのでダブルにお得ですね。
VYMは、殆どの米国株個別銘柄と同様、配当金は1年に4回受け取れます。
年に1回一気にもらうより、何となく得した気分になります♪
構成比率
エネルギー企業のエクソンモービルや、コンピュータ大手のマイクロソフト等、日本でも有名な企業がポートフォリオの上位を占めています。
大型株中心という謳い文句に偽りなしですね。
業種も極端な偏りは見られず、いい塩梅で分散されています。
過去5年間の成績
2015年からほぼ横ばいといった所です。
2015年8月のチャイナ・ショックと、2016年1月の原油異常安の谷間が目立つものの、そこから回復しつつあることが分かります。
緑の線がVYMで、オレンジの線がS&P500なのですが、過去5年で見れば若干S&P500の方が上回っているものの、VYMとS&P500はほぼ同じ値動きをしていることが分かります。
VYMの場合はこれに加えて配当ももらえますので、もしかしたらS&P500よりもパフォーマンスが上、かもしれません。
まとめ
- VYMはバンガードが運営する、高配当銘柄を中心に構成されたETF
- 豊富な資金を有する ・信託報酬がとても低い
- 他の海外ETFと比べても利回りは高い
- バランスの良く銘柄構成がなされている
- S&P500とほぼ同じ値動きをする
このVYM、あまり注目されていないようですが、非常に優良な商品じゃないかと思っています。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」では、このVYMに持ち点全て投票しました!
2016年3月5日追記
NISA枠では、VYMとVOOを購入することに決めました。
株価がある程度低迷していても、配当という形で確実にお金をもらえるVYMは、NISAにはうってつけの商品だと思います。