【書籍紹介】『一生モノのファイナンス入門』人に差をつける必修知識
2016/10/09
今日は書籍紹介の日とします。
出張中の待ち時間、本屋で時間をつぶしていたら偶然、この本を見つけました。
「一生モノのファイナンス入門」
ファイナンスに関しては私もまだまだ勉強中で、何か良い本が無いか探していたところでした。
引き寄せられるように手に取り、レジに向かい購入し、そして1週間足らずで読破しました。
タイトルに偽りなしの素晴らしい内容でしたので、今日この場でご紹介したいと思います。
書籍情報
書名:一生モノのファイナンス入門―――あなたの市場価値を高める必修知識
著者:朝倉 智也
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2016/3/26
ページ数:248
どんな内容か?
その名の通り、ファイナンスに関する入門書です。
本書を一読することで、ファイナンスの基礎知識を一通り身に着けることが出来ます。
著者の朝倉智也氏はモーニングスターの社長を務めており、これまでの業務経験・知識を存分に活かした内容となっています。
まずはなぜ人はファイナンスの知識が必要なのかを説き、次にファイナンスを理解する前に必要な会計について解説し、そのうえで改めてファイナンスの活用法を説明しています。
ファイナンスは人生のあらゆる局面で利用できる一生モノの知識で、この知識があればビジネスでもプライベートでも人に差をつける事が出来ると強調しています。
あと、あらゆる時代で論争が起きている、「持家vs賃貸、どちらが得か」に関して、ファイナンスの見地から解説しています。
この本のココがよかった
この本に出会うまで、ファイナンスと会計は大差ないだろうと考えていました。ちょっと表現が違うだけだと認識していたのです。
実はこの二つは大違いで、目的は以下のように大きな違いがあります。
- 会計の目的は、過去・現在から企業の今の状態の把握すること
- ファイナンスの目的は、現状を踏まえたうえで企業価値を向上させること
会計は過去・現在を計る知識で、ファイナンスは未来を見据える知識だと言い換えることもできます。
よって、会計だけ勉強してもそれだけでは不十分で、未来予測するにはファイナンスも必要不可欠であると、本書から学ぶことができました。
会計とファイナンスの違いについて、はっきりと理解することができた。これは今後の人生において、とても大きな財産となりうる知識だと確信しています。
どんな人におすすめ?
全ビジネスマンに推奨します。
社会活動をする以上、お金に関する知識は必要不可欠で、避けていても必ずいつかはついて回る問題だと思います。
この本一冊があればファイナンスの知識を一通り獲得することができます。
作者が文中で力説しているとおり、ビジネスにもプライベートにも役立つ一生モノの知識となるでしょう。
まとめ・感想
本書はファイナンスだけでなく、会計に関しても説明していることは上述したとおりですが、財務諸表の見るべきポイントもきちんと解説しており、財務諸表の読み方に関しても視野を広げることができました。
会計に関する本は何冊か購入したのですが、それでもまだ完全に理解できていたわけではないのだな、と実感しました。
おそらく、本書を一度読んだだけではファイナンスの知識を身に着けるのは難しいでしょう。
繰り返し何度も読んで、自分で財務諸表を読んだりプライベートで活用したり等実践してみて、初めて身につくものだと思います。
私もまだ一度読んだだけ。
近々二週目に突入して、さらにファイナンスに関して理解を深めていきます。