ソロスチャートから占うドル円為替レートの未来
2017/10/01
今日、ブルームバーグで以下の記事を目にしました。
- ソロスチャートが示す黒田緩和の円安効果、迫る日米マネー量の逆転(※2017/10/01 記事リンク切れ)
著名な投資家であるジョージ・ソロス氏が考案した”ソロスチャート”に依ると、将来はドル高・円安に振れるというのです。
ソロスチャートとは
ソロスチャートとは、「ヘッジファンドの帝王」と畏怖される投資家、ジョージ・ソロス氏が考えたという、日米のマネタリーベース(市場に流通しているお金の合計値)比とドル円為替レートの関係を表したチャートとのこと。
ご存知でしたか?
私は今日初めて知りました。。
調べてみると、機関投資家にも個人投資家にも結構利用されているチャートのようです。
ソロスという物凄い投資家が考え出したチャートです、相応の信ぴょう性があるということなのでしょう。
過去10年のソロスチャート
(上記のブルームバーグ記事より拝借してきました。)
青線がドル円為替レート、白線が日米マネタリーベース比です。
ドル円と日米マネタリーベース比がほぼ一致しています!
さすがはソロス考案のチャート、伊達じゃない!
現在の日米マネタリーベース比は0.96、言い換えると日銀が供給している日本円は、FRBが供給しているドルの96%にものぼるとのこと。
日銀の異次元緩和の凄まじさが分かろうというものです。
こんなにお金をバラまいているのに、今は逆に円高に振れています。
ソロスチャートによると、今後は円安!
このチャートを眺めてみると、ドル円と日米マネタリーベース比間は、短期的に乖離があっても長期的にはほぼ一致していることが分かります。
アベノミクスの2013年からはむしろドル円の青線が上に来ているから、むしろ今までが円安すぎた、ともいえますね。
これにアメリカがイチャモンをつけて、過剰に円高になったのが今なのだと考えることもできます。
日銀は国債を購入することでさらにマネタリーベースを上げようとしており、日米マネタリーベース比もより大きくなる事が予想されます。
これから短期的にさらに円高に進むかもしれませんが、ソロスチャートに則れば将来は円安に流れると読み取れます。
私もかねてより、将来は徐々に円安になると予想していたのですが、ソロスチャートでさらに円安予想に自信を持てました。
ただし!
イギリスのEU離脱問題!(brexit)
これが円高を助長する可能性は大いにあるので、もうちょっと円高トレンドが続くのかなと見ています。
ドルを買うタイミングを計っていますが、イギリスがEUを離脱した際には、1~3か月かけて、百万単位でほぼ全力でドル購入に動こうと思います。