【米国株】4つの観点から、PGとKOを売却しました
2018年2月5日の米国市場は大荒れ、何とたった一日で1,175ドルも下落しました。下げ幅としては過去最大とのことです。しかしパーセンテージにするとー4.60%ですので、調整の一環と見ることもできます。
主な原因は長期金利上昇とされており、2017年は2%~2.5%のレンジ圏だったのが、今年から急上昇、一時2.845%まで上昇しました。
今の相場を見て、私はある決断をしました。
PGとKOの売却です。5日、成行で売却注文を出しました。
理由は主に以下の4点です。
- 長期金利が上昇傾向にある
- 業績が殆ど向上していない
- それにしてはPERが高い
- 高配当銘柄なら、ETFで十分と気づいた
PGは84.04ドルで、KOは46.65ドルでの売却となりました。
ついでにVを20株118ドルで買い増しました。
PGとKOの売却
PG77株を84.04ドルで、KO132株を46.65ドルで売却しました。
平均取得株価がPGは83.84ドル、KOは42.38ドルでしたので、
- PG:15.4ドルの利益
- KO:563.64ドルの利益
と、両銘柄ともドルベースで利益が出ていた状態で売却できました。
今回の売却で11,000ドルほどの余力が新たにできました。
PGもKOも米国株投資をはじめた最初期に購入した銘柄で、特にPGは初めて購入した個別銘柄なので、名残り惜しい気持ちがあります。
しかし次のステップに進むため、ここで一度この両銘柄とお別れすることにしました。
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PGとKOを売却した理由
なぜ、強力なブランド力を持つ消費者独占型企業である優良銘柄を手放したのか。それは以下の観点からです。
- 長期金利が上昇傾向にある
- 業績が殆ど向上していない
- それにしてはPERが高い
- 高配当銘柄なら、ETFで十分と気づいた
まず前提として、長期金利の上昇です。
これまで市場は歴史的低金利のもと、いわばカネ余りの状態で投資資金がだぶついている状態でした。魅力的な投資対象の数が少ない中、消去法的に株式にお金が流れていた側面があります。
それが今、段階的な利上げとインフレの懸念から、いよいよ金利の上昇局面にさしかかりつつあります。
金利上昇=株価下落は金融の基本公式として成立しており、今回の米国市場下落の主要因となっています。
また、PGとKOは純利益がほぼ横ばいで、中々成長が見られません。両銘柄とも連続増配銘柄でもあるから、配当だけは右上がりとなっていますが、利益が殆ど横ばいのため年々配当性向が上昇しています。
純利益が横横なのに、PERだけは一人前です。過去1年の実績EPSをベースに、私が売却した株価でPERを算出してみると、
- PG:84.04 / 3.78 = 22.2倍
- KO:46.65 / 1.04 = 44.8倍
PGは22.2倍はともかくとして、KOは44.8倍とビザを上回る値となっています。
低PERなら下落幅も限られているでしょうが、PER20倍超えと割安感は無く、有事の際はそれなりに下げるのではないかと思っています。
そして、この種の高配当で安定している銘柄は、別に個別じゃなくてもVYMやHDVのようなETFでも十分じゃないかと思い始めたのも大きいです。
むしろETFの方が分散が効いて個別固有のリスクを低減できます。合理性で求めるなら、ETFの方が良いでしょう。
私はNISAにてVYMに投資しているので、配当目当てならVYMで十分だと思いました。
これから機会見て株を買う!
低金利のもと、株として成長性乏しくても配当が安定しているPG、KOのような銘柄が消去法で買われていた面もあると思うのです。これらの銘柄は実績に連動せず、市場の雰囲気で上昇していた気がします。
長期金利上昇により、PG、KOのような低成長・高PERの銘柄は厳しい局面に差し掛かったと思っており、先手を打って売却の決断をしました。
PGとKO売却により、私が保有している個別銘柄は12種となりました。
- AAPL
- DIS
- JNJ
- BA
- IBM
- MMM
- MCD
- PM
- BABA
- AMZN
- NVDA
- V
売却により、キャッシュに余裕ができました。
同日Vを新たに買ったように、また機を見て上記銘柄を買い増していく予定です。