アベノミクスに取り残されたオリコンの株価がうなぎ登り!
ここ二日間で株価が急上昇している銘柄があります。
オリコン(4800)です。
10/11に209円→289円、10/12に289円→365円と、たった二日でおよそ75%上昇しました!
実はこのオリコン、いままで明言していませんでしたが、前から持っていました。
やったぜ大儲け!・・・などということはありませんでした。
優待目的で何となく買ったオリコン株
投資を本格的に学び実践し始めたのが、2015年の8月からでした。
それよりも前の2012,13年に、優待&配当金目当てでビックカメラ等の国内株を何銘柄か購入していました。
その中の銘柄の一つが、オリコンでした。
2012年2月20日に、1単元である100株だけ購入しました。
オリコンの株主優待は500円相当の図書カードだったのですが、残念ながら2015年より廃止となってしまいました。
オリコンを買った理由は大して深く考えておらず、それなりに有名だったのと、株主優待を受け取るのに必要な1単元が安かったからです。
オリコンにアベノミクスなど無かった
2012年2月20日の時点のオリコンの株価は340円でした。
1単元が100株なので、34,000円でオリコン株を購入したことになります。
購入からおよそ9か月後の2012年12月から、ご存じの通りアベノミクス相場が始まりました。
森永やビックカメラ等、ほぼ同時期に購入した銘柄の株価がミルミル上がっていくのに対し、オリコン株価は逆に下落してしまいました。
上記は過去5年間のオリコンの株価チャートです。
2013年~15年はアベノミクスでほとんどの銘柄が2~3倍、日経平均も2倍以上上がったにも関わらず、2013年末に一時的に上がっただけで、現状維持で精一杯です。
何て情けない銘柄なのでしょう!
こんな銘柄とっとと切っても良かったのですが、2015年の8月になるまで株は買いっぱなしで配当と優待を受け取るのみで、株価などチェックしていなかったので、オリコンの惨状を認識していませんでした。
株価を頻繁に見るようになってからは、オリコンは200円台、2012,13年に買ったオリコンを除く銘柄は全て大幅に評価額を上げているのに、含み損1万円を抱えてしまう始末でした。
オリコンにアベノミクスなど無かったのです!
情けない奴!
投資元本は3万円ちょいだし、現金化してもしょうがないと、塩漬け上等の気でいました。
ところが・・・。
マグネシウム電池でオリコン爆上げ!!
冒頭のように2日間でオリコン株価は急騰し、含み損だったのが含み益に転じました。
とはいえ、残念ながら4年以上前の株価340円の時に買ったものだから、利益は微々たるものです。
もしも株価200円前後の時に1000株持っていたら、今頃15万ほどの含み益だったのですが、そもそもこの銘柄を200円前後の時に買う投資家はそれほどいないものと思われます。
今回の急上昇の原因は、ずばりマグネシウム電池です。
オリコンとマグネシウム電池なんて、一見何の関係も無さそうなのですが、オリコンの子会社であるオリコン・エナジー社はマグネシウム電池を兼ねてより研究しており、またマグネシウム燃料電池製造に関する特許も保有しています。
数日前に一部のメディアが、マグネシウム電池は繰り返し充電して使用する二次電池として実用できそうだと報道したのです。
主な二次電池であるリチウム電池と比べ、マグネシウム電池は軽量かつ低コストとのこと。
マグネシウム電池実用化の報を受け、関連銘柄としてオリコンがにわかに注目を集めたというわけです。
オリコン株うなぎ登りの感想
株って何が起きるのか分かりません。
オリコンは人気のある銘柄とは言い難く、先週までのオリコンの出来高は1万~3万株程度でした。
それが今日(10/12)の出来高は5500万株なのだから、もう意味が分かりません。
ドラゴンボールだって、こんな急なインフレは無かったでしょう。
おそらく、オリコンがここまで注目をされることを見越した投資家はいないのではないでしょうか。
テクニカル的にも、ファンダメンタル的にも見どころが殆どなかったのですから。
株価とは規則的に動くものではなく、偶発的に起こる出来事に左右されるもの・・・ランダム・ウォークするものであることを実証した一例と言えるかもしれません。
株は何が起きるか本当に分からない!