王将フードサービスがストップ安!ヘタしたら上場廃止も・・・
ここ数日間平和だった株式市場ですが、久々に大ニュースが飛び込んできました。
何と今日、メジャーな銘柄が二つもストップ安となってしまいました。
一つはタカタ(7312)、もう一つは王将フードサービス(9936)です。
これは一勝負するのに絶好機か!?
しかし冷静に考えてみると、今王将フードサービスを買うのはとても危険ではないかと思っています。
今日は王将フードサービスに関して、私の個人的見解を述べようと思います。
王将フードサービスの株価下落の原因
王将といえば、餃子の王将。
良心的なお値段と高回転率のせいか、私の職場の近くの餃子の王将は、いつもお昼休みにサラリーマン達が長蛇の列を作っています。
私も何度か店に入ったことがあるのですが、味も量もそこそこで料金もリーズナブル、何より気軽に入れるところが王将の良い所だという印象です。
さて、ここから株のお話。
3/15に発表した3年連続ベア等で、ここ1カ月はかなり堅調な値動きをしていました。
ところが、今日、非常にインパクトのあるバッドニュースが報道されました。
以下トレーダーズ・ウェブの記事です。
30日付「日経新聞」では、1993~2006年ごろ、創業家の知人やその関係企業と不適切な取引を繰り返し、同社が計約209億円を流出させていたことが同調査で分かったと伝えた。このうち約176億円は未回収という。損失は過去の決算に計上済みだが、詳細は公表していなかったとしている。
要するに、10年以上前に、209億円をよくわからん輩に貸していて、しかもそのうちの176億円が返ってきていないってことですね。
で、返ってきていない分は決算で計上しているけれど、詳しいことは一切発表していない、と。
このニュースを見た投資家達が我先にと売りを浴びせて、結局今日は寄付かずにストップ安となってしまいました。
おそらく、明日も相当下がると思います。下手したら連日のストップ安もあり得ますね。
どうしてここまで売られたのか?
さて、ここで問題になるのが、なぜこんなに強烈な売りを浴びせられたのか?です。
記事を読んだら、返ってこなかった176億円はすでに計上済みであると明記しています。
ということは、企業価値に変化がないわけです。
一見それほど慌てる必要はなさそうです。
しかし、問題となるのは「不適切な取引」の相手が誰なのか不明、つまりよくわからん輩と取引をしたということです。
・・・もし取引相手が「反社会的勢力」だったらどうでしょう?
日本取引所グループの上場廃止基準のその他欄に、「反社会的勢力の関与」と明記されています。
つまり、投資家達は上場廃止という最悪のケースを恐れて、王将株を投げ売ったものと考えられます。
今手を出すのは危険
現時点では情報が錯そうしており、何が真実なのかはっきりと分かりません。
「事件には向かえ」の精神で投機対象になるかと一瞬思ったのですが、今手をだすのはリスクが高すぎると考えています。
ジェットコースターのごとく下落するのか、単なる杞憂でストップ高まで押し上げられるのか、皆目見当つきません。
よくわからないものには手を出さないのは投資の鉄則、今回の事件がどのような着地点を迎えるか、静観しようと思います。
もう一つのストップ安銘柄、タカタについてはちょっと興味がわきつつあるので、監視銘柄に加えます。