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投資初心者が任天堂株に手を出すべきではない4つの理由

   

任天堂純正のスマホアプリ「マリオラン」が12月15日より配信されました。

任天堂(7974)といえば、7月の「ポケモンGO」によって株価が一時3万円台まで急上昇した銘柄です。

任天堂の株を買ってみようと、興味を持たれる投資家もいらっしゃるのかもしれません。

任天堂は扱いに注意を向けるべき銘柄です。

個人的には、(私含む)投資初心者が任天堂株を売買するのはやめた方が良いと思います。

任天堂株に手を出すべきではない4つの理由

ポケモンGOに沸いた7月、任天堂株は急騰しました。

15,000円前後だった株価が、一気に30,000円近くまで上昇したのです。

出来高(売買数)も跳ね上がり、一気に大人気銘柄として脚光を浴びました。

SBI証券では、初めて信用取引を行った銘柄ランキングの7月の1位が、任天堂でした。

つまり初心者さんが、任天堂株を信用取引で売買したということですね。

ですが、投資初心者はこの銘柄に触るべきではないと思うのです。

うかつに触ったら大怪我をするでしょう。信用取引ではなおさらです。

手を出さない方が良いと思った理由は、4つあります。

  1. 単元株価格が高い
  2. 値動きが荒い
  3. 配当金が少なく・株主優待がない
  4. PERが高い

一つ一つ見ていきます。

1.単元株価格が高い

単元株数とは、売買に必要な最低株数のことです。

単元株価格とは、売買に必要な最低価格のことです。

任天堂の単元株数は100株、2016年12月22日現在の任天堂の株価は23,595円です。

よって単元株価格は、23,595円×100株=2,359,500円となります。

240万くらいないと、原則任天堂株を手に入れることができないのです。

一つの銘柄にこれほどの大金を投じることができる投資家は、いったいどれだけいるのでしょうか。

10銘柄ぐらいに分散投資しているとして、1銘柄に稼働資金の1割以下しか割り当てることができないルールを設けていれば、2400万円もの稼働資金が必要です。

3銘柄ほどに集中投資していても、720万円必要です。

これは非常にハードルが高いと思います。

2.値動きが荒い

任天堂の株価の値動きはとても荒いです。

上図は任天堂の月足チャートです。

ご覧の通り、2007年付近に山ができていて、2008年から急降下しています。

Wiiが大ヒットしたおかげか、2007年11月には何と70,000円の大台を突破しました。

それがリーマンショックもあり、2年後の2009年には22,000円まで急落しました。

2年で株価が1/3です。

2009年から7年経過した今も、途中で紆余曲折あったものの、あまり株価は変わっていません。

株価70,000円の時に買って、現在まで塩漬けにしていた場合、最低株数である100株を保有していただけでも約460万の含み損になります。

2010年以降は平たんに見えるかもしれませんが、それは2007年の山のおかげでそう見えるだけで、激しい値動きを見せています。

例えば2011年3月には24,000円あった株価が、2012年3月には12,000円とたった1年で半分になっています。

この値動きはまるでマザーズ銘柄のようです。

うまくいけば大儲けもできるかもですが、そういった銘柄は大怪我をする可能性も高く、扱いが非常に難しいでしょう。

3.配当金が少なく・株主優待がない

日本の株の素晴らしさに、株主優待というものがあります。

1年に1回or2回届く株主優待をもらうと、何となく優越感を感じます。

ですが、この任天堂株に株主優待はありません

マリオグッズとかを株主優待に使えばいいのになぁと個人的には思うのですが。

配当金も渋いです。

2016年12月22日現在の配当利回りは0.89%と、1%以下です。

2~3%くらいの配当がもらえる銘柄はたくさんある中、1%以下の配当は寂しいです。

株主優待は無く、配当金も少ないため、長期で持ち続ける楽しみが少ない銘柄といえるかもしれません。

4.PERが高い

任天堂はPER(株価収益率)が高いです。

2016年12月22日現在のPERは56.69倍です。

PERとは、現在の株価が1株利益の何倍かを表す指標で、これが高いほど現在の株価は企業の実力(=稼ぐ力)以上に評価されていることになります。

他の銘柄の平均PERは業種によってちがうのですが、大体10倍~30倍でしょうか。

ライバル銘柄のPERは、

  • コナミホールディングス:40.48倍
  • スクウェア・エニックス・ホールディングス:21.20倍
  • バンダイナムコホールディングス:18.14倍
  • カプコン:16.56倍

このように任天堂のPERを下回っています。

50倍を超えるPERの任天堂株価は、それに見合うポテンシャルを秘めているのか、或いは単なる過大評価なのか、それは未来になってはじめて分かることで、そういった中で新規購入するのは勇気のいる銘柄といえます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

私はファミコン世代ど真ん中で、ファミコンやスーパーファミコンと共に育ったと言っても過言ではありません。

任天堂が大好きです。

しかし、応援の気持ちを込めて投資をしようにも、とても手がでる銘柄ではありませんでした。

任天堂株は高嶺の花、投資経験が浅く、種銭も少ない投資家がおいそれと手を出して良い銘柄ではなかったのです。

投資経験も資産も十分な投資家以外は、この銘柄の購入は見合わせた方が賢明でしょう。

ゲームは子供に十分配慮しているけど、株は完全に大人向け、それが任天堂なのです。

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