【新聞1位・ネット最下位】メディア信頼度の推移から情報の扱い方を考える
私たちが情報を得る際、新聞やテレビ、インターネットを媒体として活用しています。
これらの媒体が利用者からどれほど信頼されているか、野村総合研究所が調査を行い結果を公表しています。
本記事ではその紹介と、結果の推移から今後どのように情報を取り扱うべきか考えてみることにします。
信頼度は新聞→テレビ→インターネットの順
野村総合研究所は3年に一度「生活者1万人アンケート調査」を実施しており、メディア信頼度調査はそのうちの一つになります。
上図は1997年から2015年までのメディア信頼度の推移グラフです。
どの年を切り取っても、
- 一位:新聞
- 二位:テレビ(NHK→民放)
- 三位:インターネット
の順となりました。
新聞・テレビの情報源としての信頼度はインターネットより上ということです。
最新の結果である2015年の各メディアの信頼度は以下の通りです。
- 新聞:65.3%
- テレビ(NHK):62%
- テレビ(民放):49.3%
- インターネット:29.2%
新聞とテレビの信頼度は年々下がっており、インターネットは2003年~2015年まで信頼度が低いまま変わらない傾向が見られます。
所感
まず新聞&テレビについてですが、依然として多くの人が情報源として重宝しているのが見て取れます。
ただ、調査を重ねるごとに信頼する人の数が減っているのは見逃せない事実で、これは既存メディアである新聞・テレビに疑いを持つ人が一定数出てきたことを意味すると思います。
興味深いのがインターネットで、ようやくネットが普及してきた2003年と、ネットが生活必需となった2015年と、信頼度に変化は無く一律30%前後ということです。
2003年も「インターネットの情報はウソばかりで中々信頼できない」と言われていた記憶がありますけれど、結局12年が経過しても「ネットの情報は質が低い」という認識に変わりは無いようです。
情報との付き合い方
この結果を受けて考えたことは、
- ネットはもちろんのこと、新聞やテレビの情報も真に受けず自分の頭で考える
- 自身がネット上で情報発信する際は、感情任せにならず冷静な情報発信を心掛ける
これらのことが大事なのかなと思いました。
近年ではメディアの偏向報道が知れ渡るようになりました。これは間違いなくネットの功績でしょう。
新聞・テレビのような伝統的なマスメディアの情報を一方的に受け入れるのではなく、その情報が果たして本当なのか、客観性のある情報なのか、自分の頭でまず整理して考えてみることが大切なのでしょう。
また、ネットの発達により誰しもが情報発信側に回ることができます。玉石混交の情報が飛び交うネットではありますが、感情任せで個人のオブラートに包みこんだ情報をしばしば目の当たりにします。せめて自分が情報発信する際は、極端に感情を織り交ぜず、冷静な気持ちを以て情報発信を心がけたいものです。
新聞・テレビ・ネット、どの媒体からの情報でもまずは自分の頭で考えることこそ、情報を扱う上でまず重要なことではないかと思います。