利上げ停止は凶兆!やはり景気後退は近い!
2019年3月19日、20日のFOMCにて、今年の利上げ回数予想がゼロに引き下げられました。
2018年の今頃は年1~2回の利上げがコンセンサスだったと記憶していますが、今回初めて利上げゼロが明言されました。
このニュースが出た直後は株式市場は好感して上昇したのですが、週末22日はNYダウ-460ドル(-1.77%)とここ二か月で最大級の下落となりました。
それに米3年債と10年債の利回りが逆転する逆イールドも発生しました。
やはり景気後退は近い将来ほぼ間違いなくやってくると確信しました。
直近の高値は抜けないのでは
上記は過去1年間のNYダウの株価チャートです。
直近の高値は2018年10月2日につけた26,828ドルです。
11月に盛り返しこれで回復するように見せかけたのが、12月で金融史に残るであろう強烈な下げに見舞われたことは記憶に新しいところです。
2019年に入って急回復をしてきましたが、3月22日に前日比-1.77%とやや大きめな下落をしました。
22日のNYダウの終値は25,502ドルと、直近高値の26,828ドルに及びません。
リーマンショック後は株価が下落しても必ず直近の高値を抜いてきました。
今回はどうなるか、私は厳しいと思っています。
26,828ドルは当分抜けないのではないでしょうか。
FRBは景気後退を警戒している!
冒頭のとおり、先のFOMCで今年は利上げをしない方針と発表されました。
場合によっては利下げまで行うことを示唆しました。
強気相場はもはやピークを超えて景気後退を警戒するフェイズに入ったと見るのが自然でしょう。
- 利上げしない ⇒ 投資家喜ぶ ⇒ 株高
これは短絡的な現象で長続きはしません。
- 利上げしない ⇒ 投資家喜ぶ ⇒ 株高 ⇒ しばらくして景気悪くなることが明らかになる ⇒ 投資家嘆く ⇒ 株安
これから景気が悪くなるから注意せよ、というFRBからの警戒と私は受け止めました。
しっかりと見極めることが肝要
何度も書きますが、私は2019年は弱気です。
確かに今年はこれまで勢いよく上がりましたが、これが続くとは思っていません。
2019年、20年は景気の先行きを見極める力、我慢する力が試される年となりそうです。
この成否こそ、次の強気相場でのリターンを大きく左右する要因となるでしょう。