やはり景気後退は近いと思う~中間選挙を終えて
本日は2018年11月12日、先月荒れに荒れた株式市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
今年最大級のイベント、11月6日に行われた米中間選挙は、上院は共和党が多数派を維持、下院が民主党が多数派を奪還と、市場の予想通りの結果に落ち着きました。
2016年、英国民投票と米大統領選の連続で市場を裏切ったのとは対照的です。
これで米議会はいわゆるねじれ状態となり、トランプ氏による円滑な政権運営は難しくなりました。
しかしこれも市場の描いたシナリオ通り、金融市場において現時点で特に目立った動きはありません。
それでもやはり、そろそろ景気後退が始まるのではないかと警戒しています。
景気後退近し!
もう間もなく景気後退が始まると見ています。
間もなくとはいつかは、残念ながら分かりませんが、遅くても2020年くらいには突入するものと見ています。
その根拠は・・・。
- 過去最長級の強気相場
- 空前の金融緩和の収束に伴う流動性減少
- トランプ政権による減税効果の低減
- 米中貿易戦争の影響が実体経済に出現
- 関税により輸入品が値上がりし、悪性インフレ発生
- インフレ対策として利上げ加速化
もう悪い材料しか思い浮かびません。
というか、今の米国を取り巻く環境が良すぎます。
悪くなることはあっても、これからさらに良くなることは無いんじゃないかなと思います。
というか、米経済はいたって堅調なのに、トランプ氏は過去最大規模となる10年1.5兆ドル減税という、最強級の景気対策カードをすでに切っています。
法人税率や所得税率の引き下げは本来ならば景気の悪い時に実施するもののはず、なのに好景気のうちにやってしまいました。
この減税効果を大いに好感しているからトランプラリーという形で株価も上がったものの、いずれは減税プレミアムが剥がれ落ち、上述の悪い材料の方を折り込みにいくんではないか、と危惧しています。
投資は生き残り第一!
ただし、単なる一個人の予測なぞ滅多に当たるものではありません。
これは悲観のし過ぎで、まだまだ数年以上好況を維持する可能性だってあります。
しかし基本的には、今後は株価は上がらず良くて現状維持のレンジ相場になると想定しています。
儲けることは二の次で、生き残ること第一で考えていきたいと思います。