東証REIT指数の下落は、将来の日経平均株価下落を暗示している!?
2017/07/17
2017年に入って米国株式市場は絶好調、国内株式市場もぼちぼち好調な状態が続いています。
そんな中、今年からずっと冴えない指数が存在します。
東証REIT指数です。
2017年から東証REIT指数は右下がりなのです。
日経平均がまずまず好調で、東証REIT指数は不調というこの状況、実は2015年に酷似しています。
2015年は夏にチャイナショックと呼ばれる大きな株価下落が発生しました。
2017年、要注意かもしれません!!
2017年に右下がりの東証REIT指数
上の図は(NEXT FUNDS)東証REIT指数連動型上場投信の過去6か月のチャートです。yahooファイナンスより拝借してきました。
ご覧の通り、東証REIT指数は今年に入って右肩下がりです。
そもそも東証REIT指数とは、簡単にいえば国内の不動産投信(J-REIT)全てをひっくるめた指数のことで、この数値が低迷しているということは、即ち国内不動産分野が不調ということです。
普通に過ごしていると実感は全くありませんね。
もっとも、日経平均株価も日常生活に実感の無い数値ですので、実感なくて当然なのかもしれません。
上の図を見ると、特に6月から下落幅が加速したように見られます。
6月といえば、日経平均が2万円超えを果たした時期です。何か因果関係があるでしょうか?
東証REIT指数と日経平均の比較
ここで、東証REIT指数と日経平均株価を比較してみましょう。
青が東証REIT指数、赤が日経平均です。期間は半年間です。
青が右下がり、赤が右上がりと、見事な逆相関関係がみられます。
これは吉兆なのか、凶兆なのか?
では、比較期間を半年から5年に伸ばしてみましょう。
どうでしょう。アベノミクス開始の2012年末から2014年末くらいまでは、ほぼほぼ両指数比例して上昇しているでしょうか。
明確に差が出たのが、2015年1月からです。
好調な日経平均に対し、東証REIT指数は下降しているのです。
これ、まさしく2017年と全く同じ状況ではありませんか。
2015年8月になり、好調だった日経平均も東証REIT指数に追随して派手に転落するところとなりました。
もしも、2017年も同じシナリオをたどるとしたら・・・。
近いうちに日経平均の下落はありうる!
東証REIT指数と日経平均株価は関係ないようで、実は繋がっているのかもしれません。
2015年8月、日経平均は東証REITにならう形で大きく下落した実績があります。
東証REIT指数は、日経平均株価の先行指数の役割を果たしたことになります。
2017年はどうでしょう?
どうなるか分かりませんが、過去にこのような出来事があったと留意しておいた方がよさそうです。