日本市場がNY市場並に期待されていたら、日経平均は今頃27000円を超えている
先週の金曜日、6月2日に日経平均株価が待望の2万円超えを達成しました。
日経平均2万円を超えたのは2015年12月以来のことで、じつに1年半ぶりの快挙となりました。
今日5日も20,170円で終え、2万円超えをキープしています。
日経平均株価が2万円を超えていると何となく割高な気がするのですが、実は世界的に見て今の日本市場は過小評価されているのです。
もしも日本市場がNY市場並に期待されていれば、今頃日経平均株価は20,000円超えとはいわず、27,000円を超えているでしょう。
史上最高値のEPS
今の日経平均株価のEPS(1株利益)は、約1,400円です。
1,400円は日経平均株価史上で最も高いEPSであり、日経平均21,000円に迫った2015年6月のEPSですら約1,250円でした。
つまり、日経平均株価が大天井をつけたときよりも、今の方が企業の業績は良好というわけです。
にもかかわらず、今の方が日経平均株価は低くなっています。
言い換えると、日経平均の株価収益率であるPERが今の方が低い状態です。
- 2015年6月:PER 16.5倍
- 2017年6月:PER 14倍
現在のPERは約14倍、これはアメリカ市場と比較してもかなり低水準です。
NY市場のPERは19.3倍!
現在の日経平均株価のPERは14倍ですが、対してNY市場のPERは19.3倍です。
アメリカ市場の堅調さに加え、市場参加者の楽観的な見方がこの19.3倍というPERを記録しているのでしょう。
アメリカのみでなく、途上国のインド市場でもPERは約20倍とのことです。
つまり、日本のPERが世界的に見て低水準だといえます。
もしもEPSが1,400円、PERがNY市場と同じ19.3倍なら、今の日経平均株価は27,020円に到達しています。
もし日本市場の期待値と評価がNY市場並であれば、日経平均は27,000円を超える計算となるわけです。
とはいえ、27,000円は非現実的・・・
残念ながら日経平均27,000円はかなり非現実的な数字と言わざるを得ません。
アナリスト諸氏も日経平均27,000円なんて気前の良い予測をしている人は、今はなかなかいないでしょう。
ですが、今の日本の株価はPERが低水準であることから、世界的に見て割安なのは間違いなさそうです。
ヘッジファンド等の外資が強気に日本市場に参入してくれば、景気よく日経平均が上昇する可能性もゼロではありません。