下降トレンドは一応の終息だが、フランス大統領選には要注意!
3月27日に13週移動平均線を割り込み、下降トレンドの兆候が現れました。
それから今日まで約1か月間、日経平均株価は下降トレンドが明確となり、19,000円台だった株価が18,000円台に下がりました。
ここから17,000円台まで行くのか見極めていましたが、どうやらその可能性は低い気がしています。
とりあえずは、下降トレンドはいったんは終了したと考えています。
200日移動平均線が支持線として機能
上図は日経平均株価の日足チャートです。
赤い線は200日移動平均線を表します。200営業日、つまりほぼ一年間の終値の平均を結んだ線で、超長期線とも呼ばれています。
5日線が短期線、25日線が中期線、75日線が長期線です。
この200日線は株価の長期トレンドを測るのに良く使われています。
こうやってみると、中短期的には下降トレンドでしたが、長期で見ると日経平均は上昇トレンドであることがわかります。
そして、4月14日を底に21日まで5日間連続で盛り返しています。
200日移動平均線にタッチすることなく、再び株価が上向きになりました。
200日線が支持線として機能している証でしょう。
200日移動平均線・17933円は割らない
現時点で、200日線の株価は17,933円です。
200日線は右上がりですので、日がたつにつれて切り上がっていきます。
数日後には200日線は18,000円台に差し掛かるでしょう。
今の雰囲気でいけば、17,933円まで下がる可能性は低いと思います。
あくまでもにわかにかじったチャートを見ての私の予想なので、100%とは言えませんが、そこまで派手な下落は多分ないかな、といったところです。
ここ1週間で日経平均が踏ん張ったのが大きかったですね。
ファンダメンタル的には、アメリカと北朝鮮が衝突する地政学的リスクが後退したことも大きかったのかもしれません。
しかしフランス大統領選は要注意
要注意なのが、これから重要イベントが連続で続くことです。
- 【欧州】フランス大統領選挙第一回投票 (4.23)
- 【日本】日銀会合 (4.26-27)
- 【米国】FOMC (5.2-3)
- 【欧州】フランス大統領選挙決選投票 (5.7)
特にフランス大統領選は要注意でしょう。
もしEU離脱を掲げている国民戦線・ルペン党首が勝利したら、あのイギリス国民投票・Brexitの時と同じように相場が大荒れとなる可能性があります。
相場はチャートのサインのみではなく、政治にも着目しなければなりません。