日経平均、4営業日連続で200日移動平均線超え!次の節目は?
往復びんた相場だった8月と9月から一変、10月の日本市場は上げ相場の様相を呈してきました。
これまで節目として意識されてきた200日移動平均線(以下200日線)を、日経平均株価は今日含めて4営業日連続で上回ったのです。
200日線といえば、ほぼ1年間の株価平均の推移を現したもので、移動平均線の中でも超長期線と呼ばれる重要な指標の一つです。
日経平均株価がこの200日線を安定して抜けてくると、年初から10か月も続いた下降トレンドの風向きもいよいよ変わるかと期待したくなりますが、まだ強力な敵が残っています。
2016年は200日線に押さえつけられていた
上は日経平均株価の今年の株価チャート、赤い線が200日線です。
これを見ると、今年の日経平均がどのように推移してきたか一目瞭然ですね。
今まで一貫して株価が赤い線に押さえつけられているのがわかります。
まず年初から2月中旬まで、物凄い勢いで株価が急落しました。原因は異常なまでの原油安で、日本市場のみならずアメリカ市場も同時に下落していました。
年明け前は近い位置にいた200日線と急激に離されることとなりました。
2月以降は原油安も落ち着き、再び200日線に近づきつつあったものの、6月24日、おそらく歴史の教科書にも載ると思われる今年一番の大事件・BREXITによって再び急落、2月とほぼ同じ水準まで下落しました。
BREXITショックが和らいできた7月中旬以降は、与党大勝やポケノミクスの影響もあり、勢いはそれほど無いもののダウ理論の上昇トレンドを形作っています。
そして9月5日、今年初めて200日線を上回るに至りました。
9月は3営業日しか、200日線を上回らなかった
強大な節目となる200日線を上回ったことで、9か月冴えなかった日経平均もいよいよ方向転換するものと期待していました。
しかしその期待も空しく、200日線を超えた9/5の3営業日後の9/8には再び200日線を割り込み、数日間株価は下落し続けてしまいました。
200日線を超えて4営業日目、次の節目は
3日天下だった9月に比べ、200日線を超えて4営業日を迎えてなおキープし続けています。
今まで押さえつけられてきた200日線を超えたのだから、今度こそ上に突き抜けてほしい思いはありますが、まだ乗り越えなければならない節目があります。
- 前回の高値である9/5の17,156円
- 52週移動平均線である17,115円
この二つが、強力な壁として立ちはだかってくるでしょう。
この17,100円台を超えた時こそ、本当の意味で日経平均は上に飛び立つことができるのではないでしょうか。
これまで相場を観察している限り、17,100円台を抜くのは並大抵ではない気がします。
とはいえ、何が起こるのか正確に予測できないのが相場の面白い所、明日以降も冷静に市場を観察することとします。