米国株をやっているからこそ、MSCIコクサイに投資したい
私は現在米国株と海外ETFをメインに投資をしています。
投資している海外ETFは、VOO(S&P500)とVYM(高配当株)で、これらも広義では米国株に入るでしょう。
これと並行して、日本除く先進国株を代表する指数・MSCIコクサイをベンチマークとするインデックスファンドにも投資しています。
申込み中のiDeCoでもMSCIコクサイのインデックスファンドを購入予定です。
「米国株の方がパフォーマンスがいいのだから、MSCIコクサイなんて投資しなくてもいいのでは」と考える向きもありますが、米国株に注力しているからこそMSCIコクサイにも投資しておきたいと考えています。
MSCIコクサイはパフォーマンスが悪い?
私がほぼ毎日拝読している、たぱぞうさんが運営されている個人ブログ「たぱぞうの米国株投資」に以下の記事があります。
記事を読んでいると、「MSCIコクサイが好きになれない」と出てきてかなり驚きました。
おや、いつも参考にさせて頂いているたぱぞうさんと意見が完全に分かれたぞ、と。
MSCIコクサイは6割が米国株、4割が日本・米国除く先進国株で構成されているが、アメリカ以外の先進国の見通しが良く無く、アメリカ一本と比べて今後もパフォーマンスが劣るのではないかと指摘されています。
2008年からのMSCIコクサイとS&P500の比較チャートを見ても、明らかにMSCIコクサイが劣っているのが見て取れます。
確かに2008年から2016年まで、アメリカのほぼ一人勝ちで他の先進国は足を引っ張ったと言えるでしょう。
アメリカが今後転ばない保証はない
ここからが私の意見です。
さて、ここで疑問に思うのが、2008年~2016年というアメリカ黄金時代ではS&P500圧勝なのは分かりますが、ではITバブル崩壊や同時多発テロ、リーマンショックという歴史的な事件が起きた2000年~2008年を比べるとどうなるでしょう?
残念ながら比較できる資料を見つけることはできませんでしたが、あまりパフォーマンスは変わらないのではないでしょうか。いや、もしかするMSCIコクサイがS&P500を上回っているのかもしれません。
現在、市場はアメリカ一強状態です。日本含む他の先進国と比べてもアメリカは若い世代も多く、将来が最も安泰とされる国といっても過言ではないでしょう。
だからこそ、私は米国株中心のポートフォリオを組むことを決心しました。
しかしながら、今後リーマンショックのようにまたアメリカが躓く可能性も完全に否定できません。
今は市場もグローバルだから、他の先進国にも大いに影響を及ぼすでしょうが、万一アメリカ市場に異変が起きたとき、アメリカ以外にも投資することによって、アメリカ投資一本の時より損傷を抑えることが出来るのではないでしょうか。
米国株以外に投資することでよりディフェンシブに
私は米国株や、MSCIコクサイのインデックスファンドはディフェンシブな投資と捉えています。
米国株はブランド力があり、長期に渡り成長が見込め、基本的に配当も悪く無い銘柄のみを選んでいるので、長期保有を前提としています。
これに米国市場以外もサポートするMSCIコクサイのインデックスファンドが加わることで、さらに分散効果が得られ、よりディフェンシブな投資を実現できるものと考えています。
なお、新興国は信頼していないので分散対象と考えていません。
今もこれからも米国市場は世界の中心であり続けるのはほぼ間違いないですが、先に何が待っているのか誰にも分かりません。
米国株中心のポートフォリオを組んでいるからこそ、アメリカ以外の他の先進国にも投資することで、より安心して長期投資が出来るものだと思います。