【米国銘柄&株価分析】アルファベット(グーグル)(GOOG)
今日の米国株分析ターゲットは、グーグル改めアルファベット(GOOG)です。
アルファベットには、議決権ありの(GOOGL)と議決権なしの(GOOG)の二種類の株がありますが、議決権なしのGOOGの方を見ていきます。
ただし、株価チャートだけはGOOGでは2014年以降のものしか表示されなかったので、GOOGLの方を採用しました。
日頃検索でお世話になっている、グーグルの企業としての脅威的な実力、ごらんあれ。
アルファベット銘柄分析
アルファベットとは
アルファベットはグーグルの持ち株会社です。
アルファベット=グーグルの認識しても問題ないでしょう。
アルファベットは2014年4月、議決権ありの「GOOGL」と議決権なしの「GOOG」に分かれました。
グーグルといえば、やはり検索です。
日本で「ググる」という動詞まで誕生するほど、広く普及した存在となりました。
今はあまり見かけませんが「ggrks」というネットスラングも誕生しました。え?「ggrks」の意味ですか?ggrks。
あと、動画サイトの「youtube」もグーグルの傘下です。
もはやグーグルはネット社会とは切っても切り離せない存在といえるでしょう。
収入は広告収入が80%以上です。
広告以外に「Other Bets」部門なるものがあり、ヘルスケア関連やその他投機的なプロジェクトに該当しますが、こちらは売上は上がっているものの、まだこれといった利益は出ていません。
広告依存からの脱却を図るグーグルですが、先は長そうです。
アルファベット株基礎情報
ティッカー | GOOG(議決権あり:GOOGL) |
市場 | NASDAQ |
採用指数 | S&P500/NASDAQ100 |
セクター | 情報技術 |
設立年/上場年 | 1998年 / 2004年 |
決算期 | 12月 |
過去10年EPS成長率(%) | 17.24 |
ティッカーは議決権なしはGOOG、議決権ありはGOOGLです。比較的覚えやすいです。
セクターは情報技術、いわゆるハイテクセクターです。
上場は2004年からと歴史は浅いです。
株価指標
指標 | 2017/5/26 |
---|---|
株価 | 971.47 |
PER | 32.9 |
PBR | 4.6 |
ROE(%) | 15.02 |
ROA(%) | 12.37 |
配当利回り(%) | – |
2017年5月26日時点で株価は971.47ドル。あと少しで1000ドル達成です。
PERは32.9倍と、意外と常識的な範囲に収まっています。市場はそれほどグーグルの成長力を評価していないのでしょうか?
配当はありません。
株価チャート(過去10年)
美しい右上がりです。
しかし、グーグルといえどもリーマンショックの影響は受けたようで、2008年、09年に株価は低迷しています。
利益・および配当(過去10年)
これは美しい!利益の棒グラフで階段が描かれています。
2014年から2016年にかけても大きく利益は上昇しています。
2016年のはじめには、グーグル株のような成長株の時代は終わったといった評論も見かけたのですが、それは的外れな意見だったようです。
上述のとおり、配当はありません。
キャッシュフロー(過去10年)
(※営業CFマージンは、営業キャッシュフローを売上で割った値のこと)
こちらも営業CFで昇り階段が出来上がっています。
フリーCFが比較的マチマチなのは、すなわち投資に回した金額がマチマチということなのでしょう。
営業CFマージンは驚異的です。30%を超えて当たり前、2016年には40%に接近しています。
平均的な企業は11%で、グーグルのキャッシュの生み出す力は凄いものがあります。
バランスシート(2016年)
(※)単位:百万ドル
これも美しいバランスシートです。
右側の負債の部の大半が純資産です。
米国企業は自社株買いなどで純資産が細っている企業が多いのですが、グーグルは潤沢な純資産を持っています。
感想
凄い!!
アルファベットを表現するのに、この一言ですべて足ります。
株価チャート、利益、キャッシュフロー、バランスシート、全てがパーフェクトです。
欠点といえば、配当を出さないことぐらいです。
これまで様々な米国株銘柄の分析をやってきましたが、このアルファベットほど完全無欠のデータを持つ企業はありませんでした。
いや、おそるべし、アルファベット!