かつて怒りの損切りをしたフロンテオの株価が急上昇しましたが
2016/10/09
かつて投資していた人工知能銘柄のUBIC改めフロンテオ[2158]の株価が急上昇したようです。
10/3の終値が766円だったのが、10/4の今日は866円と100円も上がりました。
読売新聞によると、「がん患者に適した治療法を提案するサービスを米シカゴ大学の中村祐輔教授と共同開発する。2年以内のサービス開始を目指す。」とのこと。
これが好感され、ドカンと上がったのでしょう。
損切りせずにこのまま持っていれば・・・なんて全く思っていませんでした。
この銘柄に手を出したこと自体が間違いだった
後悔するとすれば、早々に損切りして手放したことよりも、そもそもこの銘柄に投資してしまったことです。
フロンテオを購入した5/6付近は、軟調な日経平均をしり目にマザーズ市場が活況で、スター銘柄・そーせいを筆頭にあらゆる銘柄が上昇していました。
よし、自分も!とマザーズ市場から銘柄を探している際に見つけたのが、このフロンテオでした。
75日移動平均線といった重要な指標も見ず、事業内容だけで判断して購入してしまったのです。
5/6の購入株価は1,310円、これに対して75日移動平均線は897円と、両者は400円以上も乖離しています。
5/6の株価が高すぎるのは一目瞭然でした。
にもかかわらず、この値段で買ってしまいました。
マザーズ市場は儲かるぞ!!乗り込めー!!の気持ちが強すぎたのでしょうね。
後から振り返ってみると、本当に愚かなものです。
利益を出せない企業に投資価値無し
フロンテオは利益を出していない(あるいは出すつもりが無い)企業です。
投資家は企業の利益の一部を受け取れるからこそ、その企業の株にお金を出しているのです。
利益が出せなかったら、株主に還元することもできません。
株式投資にとって重要なのは、新しい産業が経済や社会をどのように変えるかとか、どれだけ規模的に大きくなるかということではない。
大事なのは、その産業や企業が利益を生み出し、それを維持していく能力なのだ。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」より引用
人工知能は、確かに素晴らしい。将来有望であるのは間違いないでしょう。
だからといって、人工知能開発企業が利益を産み維持できるかどうかは別問題です。
そのことを、私は認識していなかった。
事業内容だけを見て、これは有望だ、株価は絶対上がると、高値つかみしてしまった。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」の言葉を借りればよりバカだったのでしょう。
今日の好材料とされる、「治療法提案サービス」とやらも利益が本当に出せるのか未知数です。
採算度外視の自由研究よりも、確実に利益となるサービスを作り出す企業にこそ、身銭を切って投資する価値があるものと私は思います。