ダメダメ決算のフェイスブック株を損切りした
とんでもないことが起こりました。
2018年7月25日の引け後に発表した決算の影響で、FB(フェイスブック)の株価がアフターマーケットで20%以上も下落したのです。
これほどの大型株が決算で一日にしてここまで下がるのは中々あることではありません。私含め多くの投資家は想定していなかったことでしょう。
FBの一株主としてどう行動するか、26日の日中考えていましたが、ここは損切りすべきとの結論に至りました。
26日の米国相場が始まった直後に、成行で全て売却しました。
売却株価は175.33ドルでした。
取得株価は175.76ドルでしたので、ほぼトントンでFBへの投資を終えた形となります。
購入時の記事>>>FANGの一角・フェイスブックに新規投資しました!
CFOが成長鈍化を明言
FBの決算内容として、純利益はコンセンサスを上回ったものの、売上が市場予測に届きませんでした。
日次・月次アクティブユーザーもわずかに市場予測を下回りました。
まあこれだけなら、次の決算は頑張れよ、で終わりなのですが、市場が大きく反応したと思われる要因は、デビッド・ウェーナー最高財務責任者の以下の発言でした。
- 売上高の伸びは2018年下半期も鈍化が続く見通しである。
- 第3・第4四半期の伸び率低下幅はそれぞれ前期比で1桁台後半になるであろう。
- 数年間、営業利益率は30%台半ばになる見込みだ。
抜群のパフォーマンスを見せてきたFBが、これから成長鈍化するとCFOが明言したのです。
市場はこれ大いに失望、売りが売りを呼び、アフターマーケットで何と20%ほどの下落を見せたのでした。
嫌われ者・フェイスブック
このFBという銘柄は、何となく市場に嫌われている気がします。
年40%の売上成長率を見せながら、2019年の予測PERは私が買った2018年2月の段階でわずか19.97倍と、20倍を下回っています。
この成長率のグロース株にしては随分と控え目な数字です。
よって、割安と判断してこの銘柄に手を出したわけですが、この銘柄、どうも市場から大して期待されていない気配を感じるのです。
3月に起きた個人情報流出事件の際は株価が150ドルほどまで落ち込みました。過剰反応が過ぎると当時は思ったものですが、逆に言えば市場はこの銘柄の成長性を大して期待していないから、ここまで株価が落ち込んだのではと今になって思います。
今回の成長鈍化を示唆した決算の後にアフターで20%も暴落したのも、この銘柄に対する先行き懸念が顕在化されたためなのかもしれません。
想定が崩れた
私がこの銘柄を購入するに至った理由は、
- 購入当時は2019年の予想PER20倍以下とグロース株にしては割安だったから
- ネット広告は2020年くらいまでは伸び続ける予測で、あと2年は成長が期待できそうだから
- 押しも押されもせぬSNSプラットフォーム企業で、成長鈍化後もAAPLみたいに配当を出しながら市場平均並みのパフォーマンスが期待できそうだったから
こんな妄想をしていたからなのですが、2018年7月にして成長鈍化の兆しが出て、思った以上に市場の評価が低いと分かった以上、この銘柄を保有する理由が薄れてしまいました。
よって、売却判断を下しました。
さらばFB
FBを購入したのが2018年2月20日、そして売却したのが2018年7月26日と、保有期間はわずか5か月でした。
年単位で持つつもりではありましたが、自分の中で保有する理由が無くなった以上、早々に売却すべきと決断をしました。
おそらく、もうFBを投資対象とすることはないでしょう。
FB以外にも魅力的な投資先はたくさんあります。
今後も市場の動向を伺って、投資行動を行っていきます。