投資方針が固まったら、ブログやSNSはいっそ見ない方が良い
ブログもSNSも両方やっている私がこんなことを書くのも何なのですが、このように思う時がたまにあります。
投資を始めて間もない初心者の時分なら、有益な情報を求めて投資関連のブログやSNSを閲覧することはプラスでしょう。
ネット上の推薦書籍を読んだり、また投資実体験を経て、徐々に徐々にですが投資方針が固まってきます。
数年して、そろそろ初心者卒業を自覚するようになったとき、素人の個人投資家ブログやSNSから得られる、自分にとって有益な知識の量が減ってきます。そんなことはもう知ってる、というわけですね。
それどころか、ネット上の議論や意見・他人のパフォーマンスを見ると、ちょっとしたストレスや気疲れ、自分の投資方針が誤っているのではと不安が生じることだってあるかもしれません。
そんな時は、投資ブログやSNSから距離を置いた方が良いのかもしれません。
ネット上の不毛な争い
ネット上では、投資に関して議論が行われています。建設的なものであれば良いのですが、残念ながらそうでないこともしばしば散見されます。
つい先日Twitterでみかけたのが、「積立て開始時期が強気相場か弱気相場で天と地ほど差がある」との旨を呟いたアカウントに対し、「いや違う、いずれ平均に回帰する」と反論したアカウントがありました。
それだけなら良いのですが、反論側がヒートアップしてやりとりが長く続き、感情だけが先走り論点も徐々にずれていって、何のための対話なのかよく分からない形になってしまっていました。
投資って、お金を儲けることが第一の目的で行う行為であり、お金を手にして何をするかは個々人にはよるものの、最終的にはより幸せになるというのが投資家の共通目標のはずです。
議論している当人がどう思うのかはうかがい知れませんが、ネットでこのような不毛な議論をして消耗して、幸せになるとは到底思えないんですね。少なくとも私はそう思いました。
投資は他人と競うためにやっているのではない
ある程度自分の中で投資方針が定まり、その通りに運用しているとして、自分が対象としていない投資先が多大なリターンをもたらしていると、少々の焦りのようなものを感じることがあるかもしれません。
例えば今ですと地合が良好ですので、ナスダック市場の米国株の上昇率が伝統的な銘柄と比べて高まっています。
ブログやSNSでナスダック銘柄中心にポートフォリオを組んだ投資家の素晴らしい資産上昇を見て、伝統的銘柄を中心にポートフォリオを組んだ投資家は、少々の引け目を感じてしまうのかもしれません。
しかし、投資とは利益率を人と競うゲームではありません。
数年かけて試行錯誤の末に投資方針を固めたのであれば、きっとそれが自分に最もフィットしたポートフォリオであるはずです。
他人がいくら儲けていようが関係ない、自分の性格・環境・嗜好にマッチした投資方針であれば、それが最良なのです。
周りに流されず、自分を信じて自分の世界で資産を増やしていけば、それで十分です。
ネットとは一定の距離を置き、上手く付き合おう
人は良くも悪くも、他人の影響を受けやすい生き物です。自分ではそう思っていなくても、いつの間にか影響を受けていることもよくあります。
もし投資関連のブログやSNSを見て少々の疲れやストレスを感じたら、また自分が特に人からの影響を受けやすい性格と自覚していたら、いっそのこと情報遮断してみてはいかがでしょうか。
情報を絶つことで己の内面と向き合い、自分の進むべき道に迷わないようにするのです。
とはいえ、うまく使いこなせばブログやSNSは有益な情報を与えてくれるのもまた事実。
感情の波に飲み込まれず、うまくネットという文明の利器を使いこなしたいものです。