投資方針はコロコロ変えてもいい
初志貫徹。それは、最初に決めたことを最後まで貫き通すこと。
多くの場合、最初から最後まで曲げずにやり遂げることは素晴らしいことなのでしょう。
逆に途中で方針変更したり妥協をすると、ややもすれば「逃げた」「ぶれた」等とネガティブな印象が残るものかもしれません。
投資についてはどうでしょう?
初期の投資方針から方向転換したら、「逃げた」「ぶれた」ことになるのでしょうか?
私はそうは思いません。
自分の中で今までの投資方針に違和感や疑問が出てきたら、再考して吟味して、必要に応じて臨機に投資方針を変えるのに何も問題はありません。
特に投資初心者は、最初から完璧な投資方針を策定することは困難であるだろうから、自分にフィットするものを見つけるまで、コロコロ変えても良いと思います。
投資方針の設定は難しい!
「プレノンの株式投資」を運営されているプレノンさんは、以下の記事で投資方針の策定は難しいことだと説明しています。
投資方針を明文化することで、その時々の相場に影響を受けずに投資することが出来るが、反面その投資方針が本当に自身の目的に沿ったものか事前検証が欠かせず、それは大変難しいことだと、自説を述べられています。
確かにそのとおりですね。
一度投資方針を決めたとしても、特に最初のうちはその良し悪しは中々見えてこないものです。
事前検証とはいったものの、初心者の場合はその検証を正しく行うことは非常に難しいでしょう。
2年前から投資方針が大きく変わる
2015年8月から本格的に投資を始めた私も、この2年間で方針が大きく、非常に大きく変わりました。
代表的なのが、以下の2点でしょう。
- 毎月分配型投信に投資していたのをやめた
- 新興国株インデックスファンドに投資していたのをやめた
- 米国株に投資するようになった
初期は、毎月分配型投信と新興国株インデックスファンドに投資をしていました。
当時は、チャイナショック前で毎月分配型でもタコ足配当にならないだろうと考え、また分散投資とやらが良いとネットで見たから、毎月分配型投信と新興国株インデックスファンドに投資したのでした。
しかし、いざこれらの資産を持ってみると、やはり毎月分配型は資産形成には向かないし、新興国株は信用できないと考えるようになり、これらの資産を切り捨てることを選びました。
初心者時代だった2015年当時、毎月分配型投信と新興国株インデックスファンドの是非が分からないまま買ってしまい、途中でミスマッチに気付いたわけです。
なお、毎月分配型投信と新興国株インデックスファンドは私にとってミスマッチであり、決してこれらの金融商品が悪いというわけではありません。
これらの資産のかわりに、米国株を持つようになりました。
2015年11月ぐらいまでは、自分がP&Gやコカ・コーラ等の米国株を持つことなんて、カケラも考えていませんでした。
しかし、「念願の米国株主になりました!」の記事では、エクソンモービルやAT&Tも購入候補としてたのですね。
今は、これらの銘柄を買う予定はまったくありません。
時々過去の記事を見返しても、やはり投資方針は常に変化していることが分かります。
まだまだ変わる、かも
ここ最近では、J-REITを組み込むようになりました。
本格的に投資をするようになって2年経過しましたが、まだまだ投資方針が完璧とは言い難いです。いや、もしかすると完璧な投資方針など作るべきではないのかもしれません。
投資方針は初心者時代ほど劇的には変わらないでしょうが、都度微妙に変わっていくことでしょう。
投資方針は投資初心者ほど変わりやすく、また不変である必要もないと思っています。
投資にテンプレなし!
自分だけの投資方針を、その時々に合わせてバージョンアップさせていきましょう!