ひふみ投信の藤野社長のカンブリア宮殿でただ一つ納得できなかったこと
昨日、2017年2月16日(木)、テレビ東京系列で22時放送の「カンブリア宮殿」を見ました。
好成績を残している国内アクティブファンド・ひふみ投信を運営しているレオス・キャピタルワークス株式会社の社長である、藤野英人氏が出演するということで、普段は見ない「カンブリア宮殿」を見ることにしました。
内容は面白かったです。「お金は汚い」「投資は悪だ」と思われていることが悲しい、という藤野氏の意見に100%同意です。
番組をほぼ肯定的に見ることができたのですが、ただ一点だけどうしても納得できない点がありました。
それは、「社員がスリッパを履いている会社は成長しない」というものです。
ほんとかよ~!?
誰にでもできる成長しない会社の見分け方
藤野氏は積極的に企業に出向くことで会社のポテンシャルを体感で推し量るそうです。
その経験則から、かなり高確率で当たる「成長しない会社」を見分ける方法を番組内で紹介していました。
「誰にでもできる成長しない会社の見分け方」という内容で、以下の3点を挙げていました。
- 晴れの日も傘立てに傘が置いてある会社
- 社員がスリッパを履いて仕事をしている会社
- 面会時に社長が自伝を手渡しする会社
「1. 晴れの日も傘立てに傘が置いてある会社」は率先して片づける社員がいない事を表しており、自分のことだけを優先する社員ばかりでこういった会社は伸びないとのこと。確かに納得できます。
「3. 面会時に社長が自伝を手渡しする会社」は、自伝とは過去の記録を綴ったもので、社長が現状や今までやってきたことに既に満足をしており、未来のことをあまり考えていないのだとか。言われてみればもっともです。
「2. 社員がスリッパを履いて仕事をしている会社」はスリッパで仕事しているということは、公私混合の気持ちの表れだとか。これも納得・・・できませんね。
楽な姿勢で仕事をすることは悪いことではない
今は私服の会社も増えてきており、靴を脱いでOAフロアでスリッパを履く職場も珍しくないのではないでしょうか。
ネクタイを締めたスーツ姿に足元は革靴、というのが一般的なサラリーマンの姿です。
そうしたサラリーマン的「正装」で仕事したときと「私服」で仕事したとき、果たして作業効率は変わるでしょうか?
どちらも体験してきた私の感想からすれば、大差ないです。むしろ、私服の方がリラックスしてより集中して仕事ができます。
靴に比べて、スリッパは楽です。
楽な姿で仕事をすることは、窮屈な恰好で気を紛らわせることなく、より作業に注力でき、パフォーマンスの向上にもつながり得ます。
スリッパはじめ、楽な姿で仕事をすることは決して悪いことではありません。
スリッパは公私混合の証だから、そういった会社は成長しないという意見は、100%反対です。
投資がもっと一般的になればいい
「カンブリア宮殿」で否定的に思ったのは、この1点のみです。
番組の大部分を納得して楽しむことができました。
この番組で「投資が悪」「お金は汚い」という価値観を見直す方が少しでも多く出てきて、もっと投資が一般的になればうれしいです。