バフェットがIBM売って世間は大慌て、でもそんなの関係ねぇ
2018/02/16
ウォーレン・バフェット氏がIBM株を約3分の1ほど売却しました。
あなたが米国株投資家なら、おそらくこのニュースはすでにご存じでしょう。
売却理由は競合他社に比べて成長速度に満足できないから、だそうです。
確かにグーグルやアマゾンと比較したら、IBMも分が悪いでしょう。
私もIBM株を保有しています。
ですが、バフェット氏がIBMを売っても、そんなのは全く関係ありません。
私は自分で良かれと判断してIBMを買ったので、このニュースで何かアクションをとることはありません。
(追記) 2018年2月15日、IBM以上に好パフォーマンスを期待できるMSFTに乗り換えました。詳細は「【脱信者】IBMに見切りをつけて、MSFTに乗り換えた!」をご覧ください。
同業他社と比べるとIBMは劣等生!
バフェット氏はアマゾンに投資をしなかったことを後悔しているとのことです。
同氏は2011年からIBMへ投資をしているのですが、これを悔いている発言もしているようです。
2011年から今日までの、IBMとアマゾン、おまけにグーグルとS&P500指数の株価推移を見てみましょう。
青がIBM、赤がS&P500、オレンジがアマゾン、黄がグーグルです。
そりゃバフェット氏も後悔するはずです。
アマゾン&グーグルの凄まじい株価成長とIBMのしょぼさが浮き彫りとなっています。
もし2011年にアマゾン株を投資していれば、今頃は4倍になっていたのですね。
これに対してIBMはかろうじてプラスのリターンをキープしているにすぎません。
配当も出しているので実際はこれ以上のリターンになりますが、市場平均であるS&P500にすら遠く及びません。
それでもIBMに投資したのは
2011年からの株価遷移をみると、IBMには確か投資価値が無いように見受けられます。
それでも私がIBM株を買い、持ち続けている理由は単純明快です。
IBMという企業の底力を買っているから。
IBMは1911年創業、1915年上場と100年の歴史を持つ企業です。
世の中の情報技術の発展はIBMと共に歩んできたといっても過言ではありません。
1929年の世界恐慌も、1945年の第二次世界大戦も、1970年代の物価急上昇も、2000年のITバブルも、2008年のリーマンショックも乗り越えて、今日まで生き残ってきた企業です。
ここ10年20年で勢いに乗った競合企業とは年季が違います。
歴史の風雪に耐え抜いたこの生命力と底力を見くびってはならないと思います。
ワトソンというコグニティブ・コンピューティング・システムを発端に、他の会社がマネを出来ないイノベーションを起こしてくれるのを期待しています。
売る理由は一つもない
米国株は基本的に一度買ったら気のすむまで持ち続ける方針を立てています。
IBMも例外ではありません。
バフェット氏が売って世間は動揺していようが、私には関係のないことです。
自分が見込んで、引き続き今も見込みありと考えているから、売る理由など一つも無いのです。
ただ、今となっては175ドルで買ったのはちょっとだけ残念に思っているかも・・・。