81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える

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【書評】生涯投資家

      2017/09/07

今日は書評の日とします。

紹介する本は「生涯投資家」です。

著者は10年以上前にメディアで話題になった「村上ファンド」のファンドマネージャー・村上世彰さんです。

村上さんの投資への情熱がヒシヒシと伝わってくる良書でした。

書籍情報

書名:生涯投資家

著者:村上 世彰 (著)

出版社:文藝春秋

発売日:2017/6/21

ページ数:276

キーワードは「コーポレート・ガバナンス」

本書は事あるごとに「コーポレート・ガバナンス」という言葉が登場します。

「コーポレート・ガバナンス」とは簡単に言えば投資家が企業経営者を監視する仕組みのことで、投資家から預かった資本を有効活用しているか監視することでまっとうな企業経営ができるし、投資家も正当な利益が得られることから、上場企業に無くてはならないものだと力説しています。

ところが日本の企業には、「コーポレート・ガバナンス」が浸透しているとは言い難いと自身の経験から指摘しています。

経営者は既得権益を守るために保守的な経営をしており、投資家から預かった資産を無駄に寝かせていて、米国等海外企業と比べて生産性が上がっていないと忠告しています。

確かにそのとおりでしょう。

私も一応日米の企業に株式投資をしていて、米国企業は積極的な株式還元をしてくれていますが、日本企業は事あるごとに減配(配当金を減ら)したり、また自社の株価について無頓着な気がします。

日本がいつまでたっても生産性が上がらないのは、「コーポレート・ガバナンス」が守られていない企業が多いのが一つの理由という意見に賛同します。

ようやく時代が村上さんに追いついてきた

村上ファンドは「ハゲタカファンド」などとメディアでバッシングされていました。

それが、10年以上前のこと。

当時は私も社会人になりたてで、株式投資のカの字も知らなかった時代です。

そうした報道をみて、「村上ってのは欲にまみれた奴なんだな」と浅はかにも思ってしまいました。

しかし今思い返せば、そして本書を読めば、村上さんの言うことは正論だったと分かります。

「コーポレート・ガバナンス」は日本にもこれから徐々に浸透する流れになるとのことです。

そういった意味で、ようやく時代が村上さんに追いついてきたと言えるでしょう。

個人投資家にもおすすめ! 

本書は個人投資家の方にとっても大いに勉強になるでしょう。

勉強といっても堅苦しいものではなく、半ば村上さんの自伝も兼ねていることから、肩の力を抜いて気軽に読み進めることができます。

上場企業とはどうあるべきか、日本企業はどこが問題なのか、投資家目線でたくさん学ぶことができます。

間違いなくおすすめの一冊です!

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