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【書評】野村證券第2事業法人部

   

今日は書籍紹介の日とします。

紹介する本は、少し前に結構話題になりました「野村證券第2事業法人部」です。

今も新聞の売れている本ランキング等に上位に顔を出しています。

かなり売上を上げているみたいですね。

書籍情報

書名:野村證券第2事業法人部

著者:横尾 宣政 (著)

出版社:講談社

発売日:2017/2/22

ページ数:418

前半の野村證券時代の武勇伝が面白い

本書はざっくりとですが、筆者の野村證券時代を描いたものと、オリンパス巨額粉飾事件の真相を述べたものと、二つに分けることができます。

野村證券時代のお話しが前半部に該当するのですが、これが中々、いやかなり面白いです。

今の時代には考えられないようなムチャっぷりが描かれています。

  • 寮でヘトヘトになっている所、深夜に先輩から呼び出され、一時間正座で説教させられる
  • 椅子に座っている時に殴られて椅子ごと吹っ飛び、店内のお客が総立ちになる
  • 上司が部下の奥さんに「こいつのせいで迷惑してるんです。何とかしてください」と言い放つ
  • 40度の熱を出しているときに会社に連絡すると「アルコール消毒してやるから仕事に戻れ」と言われ、飲みにつれていかれる

スギちゃんなんて目じゃないほど、ワイルドです。

書籍用に尾ひれがついているかもしれず、どこまで本当なのかわかりませんが、1970年代、80年代の証券業界の状況を生々しく描いていると思います。

ああ、この時代に社会人になっていなくて本当によかった~・・・。

後半のオリンパス粉飾事件の暴露は微妙

後半部のオリンパス粉飾事件の暴露に関しては、正直前半部分ほど面白さを感じませんでした。

前半はノリノリで書いていたのが、後半は説明文章ばかりで何だか失速している印象を受けました。

それに私の頭では難解すぎて、理解が追い付きませんでした。

GIM-OやらLGTやらTeroやらNeoやら、横文字がたくさん出てきて何が何やら分かりません。

果たして読者の中で、筆者の語ろうとするスキームを理解している人がどれだけいるのでしょうか。

読むスピードも、前半の野村證券時代のエピソードはスラスラ読めたのが、後半のオリンパス絡みはその4分の1ぐらいの速度になりました。

よく分からないところは読み飛ばしてしまいました。

とりあえず「私は無実だ」という訴えだけは理解できました。

野村證券の過去の所業を知りたければぜひ!

タイトルに「野村證券」とついているだけあり、筆者の在籍時の野村證券のやってきたことがよく描かれています。

何というか、ネット証券大正義だということがよく分かりました。

現代は分かりませんが、昔の証券会社はこんな感じというのがよく分かる一冊だと思います。

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