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【書評】投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

   

今日は書評の日、紹介するのは「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識」という本です。

去年の年末に4冊まとめ買いした中の1冊です。

バビロンの大富豪」はサクっと読めたのに対し、こちらはかなり手間取りました。

内容は難しいです!

書籍情報

書名:投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

著者:ハワード・マークス (著), 貫井 佳子 (翻訳)

出版社:日本経済新聞出版社

発売日:2012/10/23

ページ数:316

 バリュー投資の哲学本

本書を執筆したハワード・マークス氏はオークツリー・キャピタルという著名な投資会社を設立した人物で、氏のファンドの顧客に向けたレターを随所に抜粋した形になっています。

「このような金融商品に投資すれば良い」といったような具体的な投資手段・投資対象には一切触れておらず、「このように考えれば投資は上手くいくだろう」と著者の考えをまとめたもので、いわば投資哲学を語る内容になっています。

とりわけ著者はバリュー投資に重きを置いています。

バリュー投資とは割安に放置されたものを対象とする投資手法で、本質的価値より安く買うことができれば優れたリターンをあげることができると説いています。

「逆張りをする」「掘り出し物を見つける」「我慢強くチャンスを待つ」はそれぞれ20の教えの一つですが、これらはバリュー投資を行う上で参考になる考えと言えるでしょう。

バリュー投資を行うにはその金融商品の本質的価値を知る必要がありますが、肝心の本質的価値の見抜き方は一切書いてありません

教えの中から自分で考えよ、ということでしょう。

そういった意味で本書は実践の書ではなく、バリュー投資の哲学本と言い換えることもできるかと思います。

 中級者以上向けの内容

私は本格的に投資を初めて1年半ほどですが、本書は難解に思えました。

この本は難しいです。

投資を初めて間もない初心者の方が読んでもチンプンカンプンでしょう。文中でも著者は「投資は難しいものである」と明言しています。だから、本書の内容も難しくて当たり前なのでしょう。

よって、本書を手に取るべきはある程度投資経験があり、もうワンランク上を目指したい人に限られると思います。

本書のターゲットは投資中級者以上だと感じました。

 何度も繰り返し読んで身に着ける

正直、一度読んだだけでは著者の言わんとすることを理解するのは難しいです。

私も完全に理解できていません。

例えば”リスク”について本書は3章も割いていますが、「リスクとはこう考える向きもあるが、いやこうともいえる。またこうともいえる。よって我々のすべきところは・・・。これに加え・・・。」と、何か色々回りくどくて最終的に何を言いたいのかちょっと良く理解が追い付きませんでした。

ただ、非常に有用なことが書かれてあるのは事実です。

本書は一度読んで終わりではなく、繰り返し読んで理解を徐々に深めていくタイプの本だと言えるでしょう。

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