高配当株は個別じゃなくて、ETFの方が良いかも・・・
先週の米国株のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の株価下落は凄かったです。
2018年4月18日の株価101.44ドルだったのが、翌19日には85.64ドルとまさに暴落と言えるレベルまで急降下しました。
まさに個別株の恐ろしさと言えましょう。
「高配当株だから株価の下落は限られている」という意見も耳にしますが、PMの派手な下がりっぷりを見ると、無配株も高配当株も下がる時は関係なく下がるということがよく分かります。
このようなリスクを背負うのなら、高配当目当てである場合は個別じゃなくてETFにしておいた方が賢明かもしれません。
PMの悪夢の暴落
PMの過去1年間の株価チャートです。
2017年はほぼ株価100ドル以上をキープ、最高で株価123.55ドルを記録しました。
しかし2018年に入り、米長期金利上昇をきっかけに高配当株であるPMは100ドルを割り込むことが多くなりました。
それでも何とか100ドル前後に踏みとどまっていたものの、4月19日の決算の結果を受けて大暴落、84.27ドルにまで落ち込んでしまいました。
売上高が市場予想に届かなかったのと、ICOSの主戦場である日本市場での売上鈍化が決定打となり、前日比約15%の暴落を喫するところとなりました。
まさかこんなに下がるとは・・・
私は元PMホルダーです。
2017年11月2日、株価103ドルにて購入したことがあります。
主な購入理由は「iQOS普及の期待」と「4%の高配当」でした。
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しかし、2018年2月の金利上昇をきっかけに自分の持ち株に対して再考した結果、PMは売りの判断をし、2018年2月23日に全て売却しました。
売却判断の理由は、過去のブログの記事に記録しています。
PMの売却理由は、10年間業績が殆ど変化しておらず、持ち続けてもリターンは限定的だと感じたためです。しかも10年前のPERは15倍ほどだったのに、今は20倍超えとKOやPG同様、割高になっています。
IQOSの普及につき利益が上がるかもと期待して一時は残そうと考えていましたが、これから数年は続くであろう金利上昇局面ではやはり不利だと思い、スッパリ手放しました。
素晴らしい!これは過去の自分を褒めてやりたいです。
しかしまさか、PMがここまで下がるなんて当時は思ってもみませんでした。
やはりETFの方が・・・
配当目当てのPMがこんなレベルで下がると、いかに高配当でも焼石に水のように感じます。
数年単位での我慢を強いられるでしょう。
しかし、繰り返しになりますがここまでの強烈な下落は中々想像できません。
このPMの下落劇を見て、配当目当てなら個別ではなく、VYMやHDVのようなETFの方が無難だと思いました。
まあ、それを言ったら無配や低配当の銘柄も個別じゃなくてETFでいいじゃない、ってことになるのですが、やはり市場平均を上回るキャピタルゲインを得たいという分不相応な欲望に中々抗えません・・。
高配当目当てはETF、市場平均以上の株価上昇が見込まれる銘柄は個別株、といった住み分けで当分考えています。