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【米国銘柄&株価分析】ボーイング(BA)~クセがあるも総じて優良

      2017/05/06

米国株分析第五弾、今日はボーイングの分析をやってみます。

いくつか米国株銘柄を保有していますが、ボーイング株もそのうちの一つです。

知っているようであまり良く知らないと思わるこのボーイングについて、見ていきましょう。

(2017年5月6日 更新)

ボーイング銘柄分析

ボーイングとは

ボーイング、米国株をやっていなくてもご存じの方が多いのではないでしょうか?

「ボーイング777」とか「ボーイング787」といった飛行機の名称は、新聞や雑誌で目にする機会が良くあるかと思います。

これらを作っているメーカーがボーイングです。

民間航空機はこのボーイングと欧州のエアバス、この二社でほぼ独占しています。

ボーイングとエアバスは長年のライバルで、川崎重工業や三菱重工業といった日本のメーカーは主にボーイングの方と取引をしているんですが、エアバスに負けたくないボーイングはコスト削減を強く要求しているようで、日本メーカーはとばっちりを受けてかなり苦労しているようです。

民間航空機事業の他に、防衛・宇宙・安全保障部門もあってこれは全売上の30%強を占め、その中の65%が米国防総省向けです。

民間向けの飛行機オンリーではなく、ボーイングは軍需企業としての顔も持っているのですね。

ボーイング株 基礎情報

ティッカー BA
市場 NYSE
採用指数 DOW30 / S&P500
セクター 資本財
設立年/上場年 1916年 / 1934年
決算期 12月
過去10年EPS成長率(%) 10.31

ティッカーはBA。ダウ採用銘柄です。

ボーイングのつづりは「Boeing」。ティッカーのAはどこからきたのでしょうね?

過去10年のEPS(1株利益)成長率は10%強、とても順調な成長を見せていることが分かります。

株価指標

指標 2016/6/10 2017/5/6
株価 131.14 185.01
PER 17.7 22.8
PBR 20.7 1175.5
ROE(%) 68.96 136.8
ROA(%) 5.52 5.31
配当利回り(%) 3.05 2.53

PER22.8と、現在の株価は可もなく不可もなく妥当な水準であると言えます。

ちょっと驚いてしまうのが、PBR1175.5とROE136.8。

純資産倍率であるPBRと、株主資本利益率であるROEが異常なほどの高水準です。

配当利回りは2.53%で、まずまずといったところです。

株価チャート(過去11年)

10年単位で見ると一見順調そうに見えます。

しかし良く見ると、2009年前後に地獄を体験しています。

07年7月ごろは100ドルあった株価が、09年3月には30ドルになっているのです。

つまり、リーマンショックで70%も株価が下がってしまいました。

再び100ドル台に戻ったのが13年の6月ごろ。ボーイングホルダーは09年から13年まで、生きた心地がしなかったのかもしれません。

いやぁ、株とは恐ろしい・・・。

利益・および配当(過去11年)

2008、09年と利益がガタ落ちです。

これもリーマンショックの影響なのでしょうか。そりゃ株価も暴落するしかないですよね。

しかし、ここで注目すべきは配当の方で、利益が急落したにも関わらず、減配していないのです。

2009~11年までは配当金は据え置きだったのですが、12年からは増配しています。

このことから、利益が安定するまで軽々に増配はしないけど、減配も極力やらないのが、ボーイング社の株主に対する姿勢であると読み取れます。

キャッシュフロー(過去10年)

(※営業CFマージンは、営業キャッシュフローを売上で割った値のこと)

2008年は営業CF・フリーCFともにマイナスとなってしまいました。2009年の株価暴落も、2008年のキャッシュフローが一因だったのかもしれません。

営業CFマージンは15%を超えてくれば稼ぐ力のある企業なのですが、ボーイングは2007年を除き毎年12%以下で、良くも悪くもありません。

バランスシート(2016年)

むむ、純資産が超少ない・・・。

PBRとROEが異常なほどの高水準であるカラクリは、このバランスシートから読み取れます。

PBRとROEは、純資産が少ないほど上昇する傾向にあります。

ボーイングは財務レバレッジをかけて純資産以上に事業を拡大している企業である、といって良いでしょう。

幸い、1年以内に現金化できる流動資産が流動負債を大きく上回っているので、純資産が少ないとはいっても資金繰りに困ることはまず無いかと思います。

感想

分析してみた結果、これまでに見てきた米国株銘柄と比べて、ボーイングはかなりクセのある銘柄であることが分かりました。

  • 株価は一時70%下落するも、4年ほどかけて復活
  • 利益が1/3近くにまで落ち込んでも、減配しない
  • 利益が急上昇しても、簡単に増配しない
  • 財務レバレッジをかけて積極的に事業展開

クセはあるものの、決して放漫経営ではありませんし、きちんと株主への還元を考えてくれている、総合的に優れた企業であると思います。

航空機事業はエアバスとこのボーイングの二社が事実上独占状態なので、他社に乗り込まれて厳しい価格競争に巻き込まれることはまず無いでしょう。

そういった意味でも、また過去の実績から見ても、安心して持ち続けることができる銘柄であると見ています。

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