【2016年度】ネット証券含む証券会社の預かり資産ランキング
2017/10/10
投資をする身として、証券会社の信用度は気になるものです。
証券会社の信用具合を測るひとつのパラメーターとして、投資家から預かっている資産金額の合計である預かり資産というものがあります。
預かり資産が多ければ多いほど、たくさんの顧客から資産を預かっているから、即ち顧客から信頼されていると言えるでしょう。
本記事では、ネット証券含む主な証券会社の預かり資産をランキング形式で表してみます。
預かり資産のデータは「会社四季報」業界地図 2018年版を参考にしています。このデータは2016年度時点のものですので、本記事の預かり資産ランキングも2016年度のものとなります。
預かり資産ランキング
2016年度時点でのネット証券含む証券会社の預かり資産を、預かり資産の降順で羅列していきます。
預かり資産1兆円以上の証券会社のみ対象とします。
ネット証券は青字で表現します。
- 1位:野村ホールディングス 107.7兆円
- 2位:大和証券グループ本社 53.3兆円
- 3位:SMBC日興証券 50.0兆円
- 4位:みずほ証券 38.6兆円
- 5位:三菱UFJ証券ホールディングス 35.2兆円
- 6位:SBI証券 10.7兆円
- 7位:東海東京フィナンシャル・ホールディングス 5.6兆円
- 8位:岡三証券グループ 4.8兆円
- 9位:楽天証券 4.0兆円
- 9位:SMBCフレンド証券 4.0兆円
- 10位:マネックス証券 3.8兆円
- 11位:松井証券 2.2兆円
- 12位:カブドットコム証券 2.1兆円
- 13位:丸三証券 1.9兆円
- 14位:岩井コスモホールディングス証券 1.8兆円
- 15位:いちよし証券 1.7兆円
- 16位:東洋証券 1.0兆円
ネット証券は野村の足元に及ばない!
株式投資はネット証券が主流になりつつあると思いましたが、預かり資産を並べてみると野村HDが圧倒的に強いことが分かります。2位の大和証券Gの倍以上の預かり資産を誇っています。
ネット証券5社が1兆円以上の預かり資産を持っていますが、ネット証券5社合わせても22.8兆円で、野村HD107.7兆円の1/4にも及びません。
野村以外にも大和証券に、みずほ・SMBC日興・三菱UFJ証券といったメガバンク系の預かり資産も目を見張るものがあります。
野村・大和・メガバンク系の次にようやくネット証券ナンバーワンのSBI証券です。
今後の証券会社業界の勢力図は予測不可能
野村がここまで強いのは、やはり富裕層中心に相手にしているからと思われます。それこそ1億2億損してもなんとも思わないような、超富裕層が相手なのでしょう。野村證券第2事業法人部を読んで、そんな感じがします。
更に野村は2018年1月にオンライン取引「野村のオンラインサービス」をスタートさせると公表しています。
一方ネット証券は、SBI証券と楽天証券が逆に富裕層へのアプローチ強化を実施している最中です。
オンライン化を進める大手証券に、富裕層取り込みを狙うネット証券という構図です。
国内最大手の野村といえども、ネット証券の台頭に危機感を抱いているのかもしれません。
今でこそネット証券は野村・大和・メガバンク系証券の預かり資産に及びませんが、10年後20年後の証券会社業界の勢力図がどうなるか、全く予想できません。