バンガードCEO「不確実性に備え、さらに蓄え、資産を守れ」
2017年は投資家にとってどのような年となるのでしょうか?
専門家の間でも見方が分かれるところで、悲観論もあれば楽観論(これは証券会社は毎年ですが)もあり、様々な意見が散見されます。
識者の一人、米バンガード社CEOのビル・マクナブ氏は相場の乱高下の可能性を指摘しており、投資家に向けて次のメッセージを発信しています。
「不確実性に備え、さらに蓄え、資産を守れ。そして常に十分な情報を入手せよ」
バンガード社とビル・マクナブCEO
まずバンガード社についておさらいします。
バンガード社はアメリカの投信会社で、世界最大級の規模を誇ります。
バンガード社は金融商品はバリエーションに富んでおり、かつ良心的な信託報酬(運用会社に渡す費用)を設定していることから、世界中の投資家から高い評判を受けている投信会社で、日本の投資家で同社の商品に投資している方も少なくありません。
私もそのうちの一人で、バンガード社が提供しているETF、VOO(S&P500)とVYM(高配当株式)をNISA口座で保有しています。
そのバンガード社のCEOが冒頭のビル・マクナブ氏です。
日本のバンガード社のホームページにも、氏のメッセージがしばしば掲載されています。
2017年は先行き不透明
2017年、ビル・マクナブ氏は投資家へ以下のメッセージを発したとのことです。
「不確実性に備え、さらに蓄え、資産を守れ。そして常に十分な情報を入手せよ」
なお、これはバンガード社のホームページからの情報ではなく、「バロンズ拾い読み」というアメリカの投資関連ニュース集からの引用で、マネックス証券に口座をもっていれば誰でも無料で読むことができます。
2017年はサプライズが待ち受けている可能性もあるため、相場の乱高下に警戒するよう投資家に呼びかけています。
かつ、債券や株式のリターンは今後10年に渡り、過去数十年よりも低下する見通しを立てています。
つまりは、2017年も何が起きるか分からないから、常にアンテナを張り、きちんとリスク管理をし、資産を保護せよ、ということですね。
まさに言うがやすし、行うが難し!
ですが、非常にごもっともなアドバイスであると思います。
2017年も去年と同じ投資スタイルで勝負!
相場は何が起こるのか分からないから、投資は常に手さぐり状態で行っているものと認識しています。
私に出来ることは去年と変わらず、少しずつ資産を積み重ねていくしかありません。
よって去年同様、定期的にドルを買い、機を見て米国株を買い足していくのみです。
バンガード社のETFであるVOO・VYMの購入ももちろん今年も行います。
しかし、ビル・マクナブ氏が今後リターンが低くなるであろう見通しを立てているのは、一投資家としては正直うれしくないです。
その可能性は高いかもしれませんが、覆ってくれることを望んでいます。