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【米国銘柄&株価分析】ボーイング(BA)~クセがあるも総じて優良

      2016/08/06

米国株分析第五弾、今日はボーイングの分析をやってみます。

いくつか米国株銘柄を保有していますが、ボーイング株もそのうちの一つです。

知っているようであまり良く知らないと思わるこのボーイングについて、見ていきましょう。

ボーイング銘柄分析

ボーイングとは

ボーイング、米国株をやっていなくてもご存じの方が多いのではないでしょうか?

「ボーイング777」とか「ボーイング787」といった飛行機の名称は、新聞や雑誌で目にする機会が良くあるかと思います。

これらを作っているメーカーがボーイングです。

民間航空機はこのボーイングと欧州のエアバス、この二社でほぼ独占しています。

ボーイングとエアバスは長年のライバルで、川崎重工業や三菱重工業といった日本のメーカーは主にボーイングの方と取引をしているんですが、エアバスに負けたくないボーイングはコスト削減を強く要求しているようで、日本メーカーはとばっちりを受けてかなり苦労しているようです。

民間航空機事業の他に、防衛・宇宙・安全保障部門もあってこれは全売上の30%強を占め、その中の65%が米国防総省向けです。

民間向けの飛行機オンリーではなく、ボーイングは軍需企業としての顔も持っているのですね。

ボーイング株 基礎情報 (2016年6月10日時点)

ティッカー BA
株価(ドル) 131.14
市場 NYSE
採用指数 DOW30 / S&P500
業種 航空宇宙&防衛
設立年/上場年 1916年 / 1934年
決算期 12月
地域別売上構成(比率%) 米国(40.9)、中国を除くアジア(14.0)、中国(13.1)、欧州(12.7)、中東(11.3)、オセアニア(2.7)、南米・カリブ・その他(2.0)、カナダ(1.9)、アフリカ(1.5)
PER 17.7
PBR 20.7
ROE(%) 68.96
ROA(%) 5.52
配当利回り(%) 3.05
過去10年EPS成長率(%) 9.98

PER17.7と、現在の株価は可もなく不可もなく妥当な水準であると言えます。

ちょっと驚いてしまうのが、PBR20.7とROE68.6。

純資産倍率であるPBRと、株主資本利益率であるROEが異常なほどの高水準です。

配当利回りは3%を超えており、悪くありません。

過去10年のEPS(1株利益)成長率は10%弱、とても順調な成長を見せていることが分かります。

過去10年間の株価チャート

20160611_1

10年単位で見ると一見順調そうに見えます。

しかし良く見ると、2009年前後に地獄を体験しています。

07年7月ごろは100ドルあった株価が、09年3月には30ドルになっているのです。

つまり、リーマンショックで70%も株価が下がってしまいました。

再び100ドル台に戻ったのが13年の6月ごろ。ボーイングホルダーは09年から13年まで、生きた心地がしなかったのかもしれません。

いやぁ、株とは恐ろしい・・・。

過去10年間の収益・および配当

20160611_2

2008、09年と利益がガタ落ちです。

これもリーマンショックの影響なのでしょうか。そりゃ株価も暴落するしかないですよね。

しかし、ここで注目すべきは配当の方で、利益が急落したにも関わらず、減配していないのです。

2009~11年までは配当金は据え置きだったのですが、12年からは増配しています。

このことから、利益が安定するまで軽々に増配はしないけど、減配も極力やらないのが、ボーイング社の株主に対する姿勢であると読み取れます。

バランスシート(貸借対照表)

20160611_3

むむ、純資産が超少ない・・・。

PBRとROEが異常なほどの高水準であるカラクリは、このバランスシートから読み取れます。

PBRとROEは、純資産が少ないほど上昇する傾向にあります。

ボーイングは財務レバレッジをかけて純資産以上に事業を拡大している企業である、といって良いでしょう。

幸い、1年以内に現金化できる流動資産が流動負債を大きく上回っているので、純資産が少ないとはいっても資金繰りに困ることはまず無いかと思います。

感想

分析してみた結果、これまでに見てきた米国株銘柄と比べて、ボーイングはかなりクセのある銘柄であることが分かりました。

  • 株価は一時70%下落するも、4年ほどかけて復活
  • 利益が1/3近くにまで落ち込んでも、減配しない
  • 利益が急上昇しても、簡単に増配しない
  • 財務レバレッジをかけて積極的に事業展開

クセはあるものの、決して放漫経営ではありませんし、きちんと株主への還元を考えてくれている、総合的に優れた企業であると思います。

航空機事業はエアバスとこのボーイングの二社が事実上独占状態なので、他社に乗り込まれて厳しい価格競争に巻き込まれることはまず無いでしょう。

そういった意味でも、また過去の実績から見ても、安心して持ち続けることができる銘柄であると見ています。

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